売上高が1億円未満の場合、
経理コストは年間100万円!

 次は経理担当者&税理士へのコストについてお話をさせていただきます。会社の経理にかけるコストは、税理士報酬と担当者への給料の合計で考えて下さい。

 以下は、経理コストの1つの目安です。

売上高が1億円未満⇒経理コストは年間100万円
 売上高が10億円未満⇒経理コストは年間500万円

 つまり、売上高が1億円未満では、いわゆる経理担当者を雇う余裕などはありません。ゆえに、経理業務を効率化して、自分自身でやるか、従業員に兼任してもらうしかありません(前述したように、丸投げは危険です)。

 ある例を挙げます。年商10億円の製造業A社は、「経理担当者が5人+70歳の税理士」という体制でした。経理担当者5人へは年間2000万円、税理士へは200万円支払っていました。

 ある日、税理士が引退し、新たに税理士を探したところ、年間120万円で大丈夫になりました。さらに税理士からの提案により、ITによる効率化が行われ、経理担当者は1人ですむようになりました。総コストは、400万円。他の4人は別の部署で活躍しているそうです。

 これは少し極端な例ですが、ちょっとした見直しで、経理コストは大きく削減できます。一度、検討してみて下さい。

(次回掲載は、未定です)


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