漫画家では藤栄道彦、池沢春人がいる。
フランス出身の俳人・比較文学者のマブソン青眼は、交換留学生として宇都宮高校に在籍し、日本文学に目覚めた。
音楽では作曲家・ピアニストの倉本裕基、シンガー・ソングライターで作詞・作曲もするタイロン橋本がいる。
ギタリスト、作曲家の菊田俊介は、宇都宮高校を経て米ボストンのバークリー音楽大学に留学した。
片嶋一貴は映画監督、脚本家だ。映画『福田村事件』の製作が評価され、2024年にエランドール賞のプロデューサー賞奨励賞を受賞した。
動物写真家の福田俊司、石彫作家の斎藤誠治、造形家の南田是也、陶芸家の吉田喜彦もOBだ。
お笑い芸人では鈴木ジェロニモ、野沢輸出、土岡哲朗がいる。
学者・研究者として
活躍する卒業生たち
学者・研究者では、産業技術総合研究所研究員の栗原一貴が、もう一人の研究者と共に迷惑なおしゃべりをやんわりと制止する装置「スピーチ・ジャマー」を発案した。2012年に、ユーモアあふれる研究が対象のイグ・ノーベル賞を受賞した。
元東京工業大教授で「リーマン予想」研究の第一人者・黒川信重と、東京大教授、カリフォルニア大バークレー校教授を歴任した加藤敏夫は、ともに数学者として先駆的業績を残した。
山口勉功(かつのり)は金属工学者で、日本の「都市鉱山」に眠るレアメタルの回収・再生について各種の施策を提言した。
横堀武夫は材料工学、機械工学が専門の元東北大教授で、文化功労者に選定された。
伊村智は多様性生物学が専門で、国立極地研究所の副所長をした。南極地域観測隊の越冬隊、夏隊の隊長を何度も務め、南極湖沼中のコケ群落の研究をした。
猪熊純は芝浦工業大教授で、気鋭の建築家だ。東大・建築学専攻の修士課程卒だ。
歯学者の大塚吉兵衛は、日本大学総長・学長を務めた。関東大学ラグビーフットボール連盟会長も務めた。
鷺谷威(たけし)は地震学者で、名古屋大減災連携研究センター教授兼大学院附属地震火山研究センター教授だ。測地学的手法による地殻変動の研究をしている。
公衆衛生学が専門の医師・国井修は、途上国で地域医療や緊急援助のプロジェクトに携わり、06年からは国連児童基金(UNICEF)保健戦略上級アドバイザーを務めた。
小倉崇以(たかゆき)は、2020年から済生会宇都宮病院栃木県救命救急センター長に史上最年少(当時36歳)で着任した。
倉持仁は呼吸器内科が専門の医学者で、インターパーク倉持呼吸科内科の院長だ。テレビメディアなどで新型コロナウイルス感染症関連の情報発信に努め、お茶の間での知名度が高まった。
文系では、哲学者の滝沢克己、英文学者の斎藤兆史と大場啓仁、政治学者の慶野義雄らがOBだ。
黒崎卓(たかし)は、開発経済学が専門の計量経済学者で、宇都宮高校を経て東大教養学部―米スタンフォード大大学院修士課程修了だ。







