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飲食店では料理に異物が混入する事件がたびたび起こりますが、今年は何といっても牛丼チェーン最大手のすき家で発生した異物混入が大きな話題となりました。問題を受けて、すき家はショッピングモール内などの一部店舗を除く全店休業を行うなど、対応を進めましたが、その後どうなったのでしょうか。
有名ラーメンチェーンやファミレスでも発生した異物混入。その後を追えるようになったこの年末のタイミングで、対処方法の是非について振り返ってみたいと思います。 (東北大学特任教授 増沢隆太)
相次いだ「異物混入騒動」
すき家はネズミ、ジョイフルはカタツムリ……
2025年1月に起きた、牛丼チェーンすき家における“ネズミ混入事件”は衝撃的でした。鳥取県にある店舗で提供されたみそ汁の中に、ネズミの死骸が混入しているのが発覚したのです。
もちろん飲食店などにネズミがいることはあり得るでしょうが、よりによって料理に紛れていたというのは、私もさすがに初めて見ました。
顧客は撮影した写真をGoogleマップのレビュー欄に投稿。ショッキングな画像とともに、この混入騒動はSNSで伝播し、典型的なネット炎上に至りました。3月には地上波キー局のニュースやワイドショーで大々的に取り上げられる事態となってしまいました。
1月に発生したこの事件に対し、すき家を運営するゼンショーホールディングス(以下ゼンショー)は当初動きが鈍く、全国的に騒動が炎上した後の3月22日にようやく謝罪文を公表しました。
しかし、その直後、また問題が発生します。3月28日、東京都の店舗で商品の一部にゴキブリが混入したことが確認されたのです。







