「うちの子、語彙が少ないのでは?」「自分の意見をちゃんと言えない」‥‥‥。子どもの「言葉にする力」の衰えを危惧する声が増えています。文章の専門家・山口拓朗氏が著した『12歳までに身につけたい「ことば」にする力 こども言語化大全』(ダイヤモンド社)は、マンガと「言葉を使ったゲーム」を通じて、子ども(小学校低学年~高学年)が楽しく言語化能力を身につけられる画期的な一冊で、クリスマスプレゼントや進級祝いにも最適!家族や友達と楽しく遊びながら言語化力を身につけられます。本連載では、本書からの抜粋・編集した記事や、著者による書き下ろし記事で「子どもの言語化力」を高める秘密を紐解いていきます。
©水谷さるころ 「こども言語化大全」(山口拓朗著)より
「言語化」の意味って?
「言語化力」とは、頭の中の漠然とした意見や情報を、的確な言葉にして相手にわかりやすく伝える力のことです。
これは「語彙力」「具体化力」「伝達力」の3つの力に分解できますが、大人でもなかなか理解しづらいこの「言語化力」という概念を小学生に伝えるのは難しいことです。
本書「こども言語化大全」では、水谷さるころさんによるマンガで「言語化とは何か?」「言語化ができるとどんないいことがあるのか?」を小学生にもわかりやすく説明しています。
仲のいい子が誰もいないクラスになってしまった「りお」は……
マンガの主人公は小学校5年生の女の子「りお」。言語化が苦手な、ちょっと内気な女の子です。
冒頭のクラス替えの発表のシーンで、りおは、仲のいい子が誰もいないクラスになってしまい、ひとりでちょっぴり落ち込んでいます。
そんな、りおに声をかけてくれたのが「ゆう」ちゃん。
「りおちゃん…だよね? 私はゆう」「今日遊べる?」



