西大和学園中学校 2025年 社会
「多目的トイレの手すりから憲法を考えよ」。西大和や市川など、難関校の入試問題が劇的に変化しています。もはや単なる「暗記」では太刀打ちできない「思考力」重視の時代。では、家庭で何をすべきか？声の教育社社長が、ニュースや日常会話を最強の教材に変える方法と、合格を手繰り寄せる過去問の使い方のテクニックを伝授します。（聞き手・文／教育アドバイザー 鳥居りんこ）
脱知識偏重、学校が求める
新しい“学びの視点”
――最近の入試で後藤さんが気になった学校を教えてください。
最近の問題でいいなと思ったのは西大和の社会ですね。2025年の県内入試の社会では「多目的トイレの手すりは日本国憲法の三大原則のうち、どれを反映させて付けられたものかを身の回りのことがらに置き換えて考えなさい」という問題が出題されました。
西大和学園中学校 2025年 社会
今までの入試だったら、日本国憲法の3つの原則、あるいは基本的人権の5種類を答えなさいというのが鉄板だったんですが、それを踏まえたうえで実際の社会ではどのように運用されているのかを考えなさいという問題です。西大和も良問を出す学校ですね。
