バッファローのデジタル写真立て「PF-50WG」。液晶価格の下落により、高性能な製品が低価格で買えるようになったことが、ブームの一大要因だ。

 「デジタルフォトフレーム」が静かなブームになっていることを、ご存じだろうか? デジタルフォトフレームとは、デジカメの写真を液晶モニターに表示する写真立てである。

 今まで、デジカメ写真はPCの画面に表示したり、それをプリントして楽しんだりするのが一般的だった。ところがここへ来て、デジカメ写真専用の写真立てがヒットし始めている。

 まさに、「写真を楽しむ新しい時代」が到来したと言えそうだ。家電量販店に出かけると、デジタルフォトフレームコーナーがあって、大量の製品が並んでいる。

 また、通販サイトで検索しても、80点以上の商品が該当するから、ブームは間違いなく到来している。

 このデジタルフォトフレームのサイズは、7~10型液晶が中心で、価格は1~4万円程度。1万円台後半~2万円台半ばの製品が多いようだ。

 写真を表示するだけに、「安かろう悪かろう」の液晶では、ユーザーが満足するはずはない。激安品以外は、写真が美しく表示できる液晶を搭載しているから、なかなか手頃である。

 世界的な液晶の値下がりが製品価格の下落につながり、ブームの要因となっているのだ。

 多くのユーザーがPCを所有していて、写真表示専用にデジタルフォトフレームを購入しているのが、興味深い。同じ液晶モニターなのに、写真とPCを使い分けているのだ。

 日本では、写真立てを使う文化がそれほどないのだが、アメリカの販売店で見かけると、日本よりも展示に力が入っている。こういう状況を見ると、「世界的に売れている」と言っても間違いないだろう。