「問い」と「答え」を連結し
論理のねじれを瞬時に検知する

記述を終えた直後、問いの文末と自分の答えをガッチャンコして(つなげて)読んでみてください。「作者は~と考えているか?」という問いに対し、自分の答えが「桃太郎は~だ。」となっていたら、その瞬間に論理のねじれに気づけるはずです。

この「連結チェック」を習慣にするだけで、うっかりミスによる失点は激減します。

文末の魔力に負けない
「主語のアンカー」を打ち込め

文章が長くなればなるほど、私たちは最後に目に入った「述語」に近い言葉を主語だと錯覚しがちです。そんな時は、意識的に解答の冒頭に「筆者は、」や「作者は、」という主語を書き添えてみましょう。

思考のアンカー(錨)を下ろすことで、最後まで論理の軸をブレさせずに書き切ることができます。

「自分」ではなく
「筆者のメガネ」で世界を再構築する

多くの受験生が「自分の常識」というバイアスに足元をすくわれます。特に、桃太郎のような誰もが知る題材では、筆者独自の視点よりも自分の既習知識を優先してしまいがちです。

常に「これは筆者の主張か、それとも一般的な感想か」という問いを自分に投げかけることで、解答の客観性と説得力は劇的に向上します。

記述力は一生ものの
「客観的思考」を育む

主語と述語を正しくペアリングする練習は、単なる受験テクニックではありません。それは、情報を正確に受け取り、他者に誤解なく伝えるという、一生ものの「知的誠実さ」を磨くプロセスです。

この基礎を徹底的に身体に染み込ませた先に、どんな難問にも動じない揺るぎない合格力が宿ります。

※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。