伊勢神宮(三重)伊勢神宮(三重) Photo:PIXTA

【第1位】伊勢神宮(三重)

~まさに別格の存在。日本の原点で「ミッション」を宣言する~

 堂々の第1位は、やはり伊勢神宮(正式には単に「神宮」)。2026年の「丙」は太陽の象徴。ならば、日本の総氏神とされ、太陽神・天照大御神(アマテラスオオミカミ)をお祀りするこの聖地を訪れない手はない。

 ここは個人的な願い事をする場所ではない。「今年は世の中のために、私はこれを成し遂げます」という「決意」を宣言しに行く場所だ。私は毎年12月に前泊し、早朝から外宮、内宮、そして各別宮へ参拝するルーティーンを18年間続けている。今年も12月上旬に参拝を済ませたが、何度訪れても新たな発見があり、飽きることはない。日本最強の聖地というブランドを持つこの場所で、自分の土台を再確認し、軸を整える。これ以上の開運アクションはない。

 参拝時には内宮で必ず「御神楽(おかぐら)」を奉納するのが私の流儀だ。雅楽の生演奏と巫女の舞は、何度観ても日本一のエンターテインメントだと感動する。そして参拝後の楽しみは、内宮前の赤福本店で食べる「ぜんざい」。冬の早朝参拝で冷えた体に、温かいぜんざいが染み渡る瞬間、「ああ、生きていてよかった」と心から思える。この幸福感こそが、最強の運を引き寄せると信じている。

伊勢神宮 内宮神楽殿伊勢神宮 内宮神楽殿 Photo:PIXTA

それでも私が「三が日の初詣」に行かない理由

 ここまで、2026年に行くべき素晴らしい神社を紹介してきた。読者の皆さんも、「よし、元旦は伊勢に行こうか」「箱根がいいな」と計画を立て始めているかもしれない。

 だが、ここでちゃぶ台を返すようなことを言わせてほしい。私自身は、お正月の三が日、これらの有名神社にはまず行かない。それどころか、近くの神社に参拝に行くのも、1月7日の松の内が明けてからにしていることが多い。

「えっ、あんなに勧めておいて?」と思われるだろうか。もちろん、お正月ならではの賑わい、屋台の並ぶ雰囲気、家族や仲間と連れ立って「今年もよろしく」と言い合う楽しさは素晴らしいものだ。そういった「ハレの日のイベント」としての初詣の習慣を否定するつもりは毛頭ない。

 しかし、「運気を上げる」という視点で考えた時、大混雑の中での参拝は、あまりに効率が悪いのだ。