【解説】「客観性」があなたの資産を守る
最大の防具になる

これらのスクリーニング手法を使いこなすことは、膨大な銘柄数という「情報の海」で溺れないための最強の武器となります。単に数値を追うだけでなく、その裏側にあるメリットを意識することで、あなたの投資判断はより研ぎ澄まされたものになるでしょう。

投資において最も恐ろしいのは、自分の思い込みや感情で動いてしまう「バイアス」です。スクリーニングというフィルターを通すことで、「なんとなく良さそう」という主観を排除し、データに基づいた客観的な判断ができるようになるでしょう。

世間で話題になっていなくても、数値が「買い」を示している銘柄を見つけ出したとき、それはあなただけの確固たる投資根拠となり、相場が荒れた際にも揺るがない自信を与えてくれるはずです。

「何を買うか」と「いつ買うか」の融合

ファンダメンタルズで「企業の質(中身)」を見極め、テクニカルで「投資家の熱量(タイミング)」を測る。この二刀流が、効率的な資産形成の近道です。

●ファンダメンタルズ:割安で成長性の高い「お宝」を特定する(期待値を高める)
●テクニカル:資金が流入し始めた「旬」を捉える(資金効率を高める)

この両輪が噛み合ったとき、保有期間を短縮しながらも大きな利益を狙う「理想的なトレード」の再現性が飛躍的に高まります。

自分だけの「勝ちパターン」を磨き上げる楽しさ

スクリーニング条件に正解はありませんが、試行錯誤を繰り返す中で「自分にとって心地よい条件」が必ず見つかります。「営業利益率20%以上の高収益株だけを狙う」「新高値ブレイク直後の銘柄だけを追う」など、自分なりの羅針盤を持つことで、投資はギャンブルから「知的でエキサイティングな探究」へと進化します。

このプロセスを通じて得られる「相場観」こそが、将来にわたってあなたを支え続ける真の財産となるでしょう。

※本稿は『最後に勝つ投資術【実践バイブル】 ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。