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子どもが結婚や進学で悩んだとき、親はどこまで口を出すべきなのか…。そんな難しい悩みに対し、心理学者のアルフレッド・アドラーは優しい助言を残している。親がしてはいけないこと、そして唯一できることとは何か。※本稿は、哲学者の岸見一郎『誰にも支配されずに生きる アドラー心理学 実践編』(幻冬舎)の一部を抜粋・編集したものです。
子どもと衝突したとしても
戻ってこられる環境を作ろう
若い人が、親が望むような結婚相手とは違う人を選んで結婚しようとすることはよくあることです。
その人と結婚するといったら反対される、どうしたらいいかという相談がよくあります。子どもの方も不安なのです。この人と人生を共にして幸せになれるかというと、必ずそうなるとはいえないからです。
初めはこの人と人生を共にしようと思い、親と喧嘩をして、場合によっては家を飛び出して親と絶縁し暮らしている人もいます。しかし、実際どれほど愛し合っている2人であっても、人生の行く手を遮るような出来事が起きます。
そうなった時に、しまったと思うのです。
親ができることは、そういう時にいつでも戻ってきていいといい、決して追い詰めないことです。あんなふうに家を飛び出してしまったから、もはや親元に帰れないという状況を絶対に作らないということです。
子どもの方も、そういう時に帰る勇気を持たないといけないと思います。
親に依存せず自分の責任で生きていこうという決心は必要だけれど、必要があればいつでも他者の援助を求めていいのです。これはミットメンシェンとかミットメンシュリッヒカイト、人と人がつながっているという言葉でアドラーがいっていることです。







