【解説】「利益の質」を読み解き
本業の実力を見抜く
スクリーニングの数値に騙されないための視点を持つことは、投資家として「一皮むける」ための重要なステップです。数字の裏側にある「物語」を読み解く力を養うことで、あなたの投資判断はより強固なものになります。
スクリーニングのノイズを排除する最もシンプルな方法は、「営業利益(本業の稼ぎ)」と「当期純利益」を比較することです。もし純利益だけが突出して高い場合、それは土地の売却や税金の還付といった、来期には消えてしまう「一時的なボーナス」かもしれません。
本業の利益が着実に伸びているのに、一時的な損失で純利益が凹んでいる銘柄は、絶好の仕込み時である可能性もあります。数字の「出どころ」を疑う姿勢こそが、真の割安株を引き寄せる磁石となります。
「点」ではなく「線」で見る
継続性のチェック
「今の数値」が良くても、それが来年も続く保証はありません。そこで大切になるのが、過去3~5年の業績を「線」で捉える視点です。
単年度のROEやPERに惑わされず、売上や利益が安定して右肩上がりか、あるいは景気に左右されにくい体質かを確認しましょう。過去のトレンドを確認するひと手間を加えるだけで、一時的なブームに乗っただけの「見せかけの優良株」を掴むリスクを劇的に減らすことができます。
ひと手間の調査が
「確信」という最大の武器を生む
多くの投資家がスクリーニング結果の上位だけを見て飛びつく中で、あなたがその「裏側」を丁寧に行間を読んで調べることは、それ自体が大きな優位性(エッジ)となります。自分の目で納得いくまで調べ上げた銘柄は、多少の株価変動では揺るがない「確信」を与えてくれます。
この確信こそが、中小型株特有の激しい値動きの中でも、パニックにならずに大きな利益を待てる「投資家の器」を形作るのです。
※本稿は『最後に勝つ投資術【実践バイブル】 ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。











