株価が沸き立つ「前夜」に仕込め! 大化け株が密かに出している6つのサイン
ゴールドマン・サックスに入社し、マネージング・ディレクターに就任、アジアのトレーディングチームを率いた。その後、200兆円超の運用残高を誇る世界有数の機関投資家・ゆうちょ銀行で投資戦略を牽引。そんなマーケットの最前線を知り尽くしたトレーダーが、個人投資家が一生使える「オルカン」「S&P500」の“次の投資術”を徹底指南した初の著書『最後に勝つ投資術【実践バイブル】 ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略』(ダイヤモンド社)。投資初心者でも実践できるよう、徹底的にわかりやすく投資手法を体系化。ゴールドマン・サックス仕込みの「投資思考」や「オルカン+4資産均等型」といった実践的なポートフォリオ(資産配分)の構築方法、有望な個別株の見つけ方まで、「オルカン」「S&P500」の“次に知るべき”ノウハウが満載!

【ゴールドマン・サックスの元トレーダーが教える】勝率は5割でいい…資産を大きく増やすための「6つのサイン」Photo: Adobe Stock

市場が沸き立つ前夜――狙うべき「6つの予兆」

多くの投資家がその会社が割安だと気づいて買おうとするタイミングよりもちょっと前に自分が気づければ、大きな収益機会になります。

その具体的なタイミングとしては、次のようなカタリスト(材料)が挙げられます。

☑業績の上方修正発表
四半期の好決算発表
経営者交代の発表
☑IR方針の変化(IR担当者の変更)
中期経営計画の発表
中期経営計画の変化

勝率は5割で上等――予想は「妄想」から始まる

もちろん、株価が上がるタイミングを100%当てることはできませんが、「50%以上の確率で当てられればいい」というリラックスした気持ちで、カタリストを想像しながら多くの投資アイデアを出していく、というのが1つのコツです。

このように、超長期投資であれば「ビジネスモデル」と「バリュー性」を、短中期投資で成果を出したければ「カタリスト」を加えて、より多くの投資アイデアを生成していくのが私のスタイルです。

【解説】「数字」の変化と「人」の変化

これらのカタリスト(材料)をどのように日々の投資活動に落とし込み、独自の投資スタイルを確立すべきか、その要点を整理しましょう。

挙げられた6つの予兆は、大きく2つに分類できます。1つは決算などの「数字の変化」。もう1つは、経営者やIR方針といった「人の変化」です。

数字の変化は誰の目にも明らかで、即座に株価に反応しやすい一方、織り込まれるのも早いです。対して、「人や方針の変化」は、その効果が表れるまで時間がかかるため、多くの投資家が見過ごしがちです。

しかし、企業のDNAが変わるような本質的な変化は、ここから始まります。この「人の変化」にいち早く気づき、「妄想(仮説)」を持てるかどうかが、大きな利益を得るための分水かれ目となります。

「勝率5割」で資産が増える理由

「半分しか当たらない」と不安に思う必要はありません。重要なのは「小さく負けて、大きく勝つ」ことです。

自分の「妄想(仮説)」が外れたら、素直に誤りを認めて早めに損切りをする。逆に、読み通りにカタリストが機能し始めたら、しっかりと利益を伸ばす。

この規律さえあれば、勝率が5割でもトータルの資産は右肩上がりに増えていきます。完璧な未来予知ではなく、健全なリスク管理こそが投資の神髄です。

自由自在な「二刀流」を目指して

「ビジネスモデル×バリュー」でじっくりと資産の土台を作り、「カタリスト」で短期的な資金効率を高める。この2つの武器を、自分の性格や資金状況に合わせて自由に使い分けられるのが個人投資家の特権です。

正解は1つではありません。この「三位一体」の視点を羅針盤として、ぜひあなただけの心地よい投資スタイルを築き上げてください。

※本稿は『最後に勝つ投資術【実践バイブル】 ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。