【開成高校】華麗なる卒業生人脈!元首相の岸田文雄、元財務次官の武藤敏郎、マネックス証券創業の松本大…《政官&経済界編》元首相の岸田文雄 Photo:Pool/gettyimages

開成高校の同窓生としては
2人目の首相となった岸田文雄

 東京・荒川区にある男子のみの中高一貫校だ。東京大をはじめ難関大学に多数を送り込んでいる。政治家、官僚、企業経営者、AIベンチャーの創業者などが、続々と誕生している。

 元首相の岸田文雄が、開成高校出身だ。開成高校の同窓生としては、2人目の首相だった。海軍軍人で戦前の昭和時代に第31代首相を務めた岡田啓介が、旧制福井県立福井中学(現藤島高校)を卒業後に、短期間だが開成高校の前身である共立学校に通っていた。

 岸田は世襲3代目の国会議員だ。通産省出身の自民党所属衆院議員だった岸田文武(旧制東京高校・現東京大教育学部附属中等教育学校―東京帝大卒)の長男として生まれ、永田町小学校(現麹町小)―麹町中学を経て開成高校に入学した。1976年に高校を卒業したが大学受験では2浪し、3年連続で東大に不合格だった。

 早稲田大法学部を卒業後、日本長期信用銀行(現SBI新生銀行)に入行、5年で退職し、衆院議員だった父の秘書となった。父の死去に伴い、93年の衆院選に旧広島1区から自民党公認で出馬し、初当選した。

 防衛相、外相、自民党政務調査会長、宏池会会長などを歴任した後、2021年に自民党総裁に就任し、10月4日に第100代の首相になった。

 温厚で敵を作らない性格で知られ、岸田政権は当初予想より長持ちしたが、政治資金パーティー収入の裏金問題などで国民の不信を招いたとして、24年10月1日に内閣総辞職し、首相の座を降りた。在職日数は1094日で、戦後では8番目の長さだった。24年10月27日の衆院選で、11回目の当選をした。

 東京・港区にある麻布高校も私立の中高一貫校で、難関大学に多数の合格者を出している。開成高校とは良きライバル関係にある。その麻布高校は平成時代に2人の首相を誕生させている。橋本龍太郎(96年11月~98年7月)と福田康夫(07年9月~08年9月)だ。

 首相を複数輩出した高校は、東京・私立学習院高等科の4人(旧制学習院卒の近衛文麿と東久邇宮稔彦=ひがしくにのみや・なるひこ=、新制卒の細川護煕、麻生太郎)、2人の島根県立松江北高校(前身の変則中学を中退した若槻礼次郎と旧制松江中卒の竹下登)、山口県立山口高校(旧制山口中学卒の岸信介と佐藤栄作)、群馬県立高崎高校(旧制高崎中学卒の福田赳夫と中曽根康弘)、それに麻布高校と開成高校しかない。