ニュルブルクリンク最速タイムを出した、シビックTYPE-Rの流れを汲むクルマ

山:もちろんFRの良さもよく分かっています。ですが、FFを理由に、今回のプレリュードの走りがFRと比べて劣っているなんてことは絶対にありません。

 今回ベースで使っているシャシーは、FFでニュル最速タイムを出したTYPE-Rと同じものです。アダプティブダンパーもそうですし、ワイドトレッドのショートホイールベース。その縦横比は昔のNSXに近い「黄金比」を採用しています。

F:なるほど。プレリュードはFFニュル最速の血統であると。その辺のFRには負けないと。

山:はい。基本諸元をしっかりさせた上で、ハイブリッドのバッテリーをリアシートの下に入れて重心を低くして、全高も1355mmとシビックより50ミリほど低くして。そんなディメンジョンを使っていますので、本当にワインディングでも走ります。FRと比べてどうこうという話ではないような走りになっています。

 実は先日あるメディアの企画で、国内の某FR車とウェット路面の比較、みたいな撮影があったのですが。

F:えぇっ、直接対決?バトったのですか?

山:対決ではなく比較です(苦笑)。バトるというよりも、後ろから追いかける感じですかね。その動画を見ると、あっちはもう同じ速度のコーナーで、お尻がズルズル流れているんですよ。プレリュードはそれを後ろから涼しい顔をして追いかけています(笑)。

F:これは車名と社名を出していいですかね?

フェル以外全員:「ダメです!」「やめてください!」「ダメに決まっているでしょう!」

F:だって事実なんでしょう?動画だってあるんだし。

AD高橋:フェルさん。大人になりましょうよ……何でも書けばいいってものじゃないんだから。

F:えー、ダメ?じゃあ「どうしても知りたい人はフェル宛にメールをください」って原稿に書いておくか……。