「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
「小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。同書の刊行に寄せて、ライターの樺山美夏さんに寄稿いただいた。(ダイヤモンド社書籍編集局)
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小学校から突然かかってきた一本の電話
未就学児の間は、大人の目が届くところで過ごしていた子どもも、小学校にあがると自分勝手に行動する時間が増えていく。特に休み時間は、先生の目の届かないところで走り回る子どもは少なくない。私の息子も例外ではなく、あるとき心臓が飛び出しそうなほどびっくりした出来事があった。
「Aくんが、階段から飛んで足を骨折したかもしれません」
学校からその電話があったとき、一瞬、自分の耳を疑った。階段は下りるもの。飛ぶってどういうこと?
よくよく話を聞いてみると、放課後の校庭で友だちと遊ぶことになり、誰が一番早くボールをゲットできるか競争になったのだとか。負けず嫌いの息子は、三階の教室を飛び出すと階段を一段ずつ下りるより早く行くため、下の階の踊り場にジャンプしたというのだ。
すぐに学校に行き、息子に「なんでそんなことしたの?」と聞くと、「だって、飛べると思ったんだもん」と返ってきたときの絶望感。呆れて怒る気力もなく、すぐに息子を病院に連れていくと、お医者さんにも「階段を飛ばしてジャンプ? そんな理由は初めて聞きましたね」と苦笑いされて、恥ずかしいやら情けないやら。ギプスを巻かれている息子の横で、私は思わず天を仰いだ。後から担任の先生に聞いた話によると、過去に、階段の手すりを滑ろうとして下に落ちて、手首を骨折した子もいたそうだ。
子どもの無邪気な衝動は、時としてこうした危険を招く。当時の私は、まさか息子がそんな危ないことをするとは思わなったため、学校生活が始まる前に階段の安全な使い方を教えておけば……と後悔したものだ。
階段を安全に上り下りしよう
小学校入学前後に身につけておきたい93のおやくそくを紹介した『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』の中には、の中には、「かいだんをあんぜんにのぼっておりよう」の項目がある。
『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用拡大画像表示
・いちだんずつ のぼる。
・まえの ひとと あいだを あける。
・てすりに のぼったり ぶらさがったり しない。
(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』p.69)
この4つのルールは、息子に叩き込んでおきたかったことばかり。「おうちの方へ」のメッセージにも、階段を数段飛び下りて遊ぶ危険性や、手すりでの遊びが事故につながることが記されており、「まさか」は誰にでも起きる可能性があると親にも気づかせてくれる。「危ないからダメ!」と感情的に叱るのではなく、この本のイラストを親子で見ながら、「安全を守ることは、自分を守ること」だと伝えれば、子どももきっと納得してくれるだろう。









