
「プレリュード」という名前を聞いて反応する男性読者は一定数いるのではないでしょうか。それは「懐かしさ」か、「憧れ」か?1980年代に「デートカー」として人気を博したホンダ「プレリュード」が、なんと24年の時を超えて令和に復活。新しいプレリュードはどんな乗り心地なのか?市街地&高速を走ったレポートを掲載します。そしてそして、今回の前ヨタは大変なことになっております。フェルさん、無茶はほどほどにしてくださいよ!死ななくてホントよかった……。(コラムニスト フェルディナント・ヤマグチ)
アブダビで本当に死にかけた話
みなさまごきげんよう。
フェルディナント・ヤマグチでございます。
今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。
アブダビで開催された、スパルタンレースの世界選手権に出場してまいりました。
アブダビの砂漠で開催されたスパルタンレース。世界中から強豪が集まる、厳しいレースです Photo by Ferdinand Yamaguchi
大会当日の最高気温は32℃。温度自体はそれほど高くありませんが、強い日差しと砂の照り返しがキツく、ジワジワと体力を奪っていきます。給水はもちろん、塩分と栄養の補給がネックになります。
去年はエイジ部門で3位に入賞したので、今年はより上位を……と甘く考えていたのですが、結果は惨憺たるものでした、熱中症にやられてしまい。完全にダウンしてしまったのです。
今回ばかりは本当に死にました Photo by F.Y.
残り5キロの地点から頭がズキズキ痛くなり、何度か嘔吐してしまいました。「レスキューを呼ぶか?」とマーシャルに聞かれましたが、はるばるアブダビまで来てギブアップするわけにはいきません。救助を断り、ヨタヨタと歩を進めます。
最後の槍投げを失敗し、罰則のバーピージャンプ30回が20分近くもかかるていたらく(普通なら3分もかからずに終わります)。ゴールで倒れ込んで、そのままメディカルテントへ搬送されました。
ゴールして10分たっても呼吸が荒く、心拍数は110bpmから下がらず(普段は55bpm程度)。パルスオキシメーターで測定した血中酸素飽和度は90弱。血圧は46。
メディカルスタッフの顔色が変わります。両脇、胸、股間、背中、と複数箇所にアイスパックが置かれ、酸素投与と、点滴が始まった。それにしても酸素吸引というのは本当に効きますね。わずか4回ほど吸っただけで、呼吸がスッと落ち着いてくる。飛びかけていた意識もシャキッとする。
メディカルテントで簀巻き状態の不肖フェル Photo by F.Y.
しばらくすると今度は悪寒が始まり、ガタガタと震えが止まらない。金色のシートでグルグル巻きにされました。
「輸液をすると身体が冷えるの、もう少し我慢して」と声を掛けられます。意識が飛ぶことを防ぐためでしょうか、「どこから来たの?へぇ東京?行ってみたいわぁ」なんて感じで、医療スタッフが常に話しかけてくる。意識がフワッとすると、目の前でパンパンと手を叩き、「戻ってきて!私の目を見て!」と叫ばれる。
たっぷりと酸素を吸い、大きな点滴を2パック入れてもらうと、1時間ほどで驚くほどシャキッとしました。「今日は絶対にアルコールはダメ。入浴も、ぬるいシャワーを5分だけ。バスタブに浸かることは禁止」と厳命され、文字通り這々の体で帰路に着きました。
結果は去年より1時間以上も遅い豚タイム。来年リベンジします!
優秀なメディカルスタッフのおかげで命拾いしました。みんなありがとう! Photo by F.Y.
24年ぶりに復活!ホンダの名車「プレリュード」に乗る
ということで本編へとまいりましょう。
バブル期に人気を博したホンダ「プレリュード」が24年ぶりに復活!今回はこれに試乗します Photo by F.Y.
24年ぶりの復活劇。ホンダ・プレリュードの試乗記をお送りします。







