仕事の鉄則写真はイメージです　Photo:PIXTA

生成AIが普及とともに、「AIに仕事を奪われる」リスクにさらされているのは管理職も同じだ。AIに代替される管理職とそうでない管理職、その違いはどこにあるのか。ある研究結果を踏まえて考えてみたい。（Alternative Work Lab所長　石倉秀明）

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AIに負ける上司と
勝つ上司の「決定的な違い」

　ここ1～2年で働き方に最も大きな影響を与えたテクノロジーはやはり生成AIだろう。

　皆さんの中にも生成AIを毎日使って業務をどんどん効率化したり、生産性を上げているという人が少なくないはずだ。また所属する会社でもAI活用が推進され、少しずつ通常業務の中に当たり前のようにAIが入ってきていると感じる人が増えている。

　そのようにAIが当たり前になるにあたり、目にするのが「AIに仕事を奪われるかどうか」といった視点での記事や言説だ。また、グローバルテック企業中心に、AIに業務を代替させることによる数百人や数千人規模でのレイオフのニュースを目にするようになった。

　AIが本格的に仕事の領域に入ってきたら、自分は何の役割を担うのか心配になっている人がいるかもしれない。

　ただ、本来はAIに代替されない価値を出せる人と、そうでない人が存在するようになるだけではないかと思う。これは一般社員だけでなく、管理職についても言えることだ。

　今回は、そんなAIがより当たり前に日々の仕事に入り込んできたときに、AIに勝てる管理職、AIに負けてしまう管理職の違いについて、ある研究をもとに考えてみたい。