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新年の挨拶はSNSやメールで行い、「年賀状じまい」をする人が増えてきた。しかし、さまざまな人と付き合う富裕層では、今もなお年賀状のやり取りを続けている人が多いという。彼らはなぜ、あえて年賀状を出すのか。その理由と、彼らのこだわりについて解説する。(日本バトラー&コンシェルジュ代表取締役社長 新井直之)
富裕層が年賀状をやめない
納得の理由とは?
この頃は、「今年から年賀状をやめます」「新年のご挨拶はSNSやメールで失礼します」といったメッセージを、少なからず目にするようになりました。
合理性を重んじるビジネスパーソンほど、紙の年賀状をやめ、デジタルで一括送信する判断をされているかもしれません。
ところが、富裕層のお客様にお仕えする執事の現場を見ていると、少し違う風景が見えてきます。
一般には「年賀状は出さなくなった」と言われる一方で、富裕層同士、あるいは富裕層と長年付き合いのある企業経営者や専門家との間では、今なお年賀状のやり取りが粛々と続いているのです。デジタルの連絡手段が当たり前になった今だからこそ、あえて年賀状に手間暇をかける方も少なくありません。
合理性を重んじるはずの富裕層が、なぜ「手間のかかる方法」をあえて続けるのか。
今回は、執事として富裕層のお客様にお仕えしてきた現場の経験を踏まえて、富裕層が年賀状を大切にする理由と、一枚の年賀状が人間関係とビジネスにもたらす効用について考えていきます。







