図表:スイスチーズモデル同書より転載

 穴の開いたチーズでも何枚も重ねれば、いずれ穴がなくなると言えるでしょうか。ここで少し意地悪な質問をします。一度気づかなかったミスになぜもう一度やれば気づくと言えるのでしょうか?

 ミスはミスでも人によって気づきやすいものと気づきづらいものがあります。気づけるような状況に遭遇しなかっただけというものもあるでしょうが、何時間も練習してそれでも残っているミスは、気づくことが非常に難しいものばかりが残っていると考えるべきでしょう。

図表:練習時間と実力の関係性同書より転載

 であれば実際には、同じ練習をするのであれば、かけた時間に対してミスが均等に減っていくのではなく、「機会さえあれば気付けるミス」が減っていくと考えるべきです。

 もし、この曲線が収束する場所の勝率であなたが満足しないのであれば、練習のやり方を見直すべきかもしれません。カードプールが変わるたびにある程度リセットが入るため、練習してなんとなくうまくなった気になっていても、実際には目標に近づいていないかもしれません。

 だからこそ、本当に目的に近づくためには次を意識しなければなりません。

(1)ミスが少ない「よりよいスタート地点」から始められるようにする

(2)ミスの発見効率を上げ、飽和する地点にすぐに近づけるようにする

(3)気付けていないミスに気付けるようにして、飽和する地点を完璧に近づける