ついに日経平均が7万円を突破した。だが、中東情勢の混乱など不透明感は極まりない。一体全体、これからの資産戦略をどうすればいいのか? そんな時にうってつけの本がある。
「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書」と絶賛されている『JUST KEEP BUYING』とその続編『THE WEALTH LADDER 富の階段』だ。今回は、令和のベストセラー『お金の大学』両学長にも大絶賛されている『THE WEALTH LADDER ウェルス・ラダー』についてライターの照宮遼子氏が緊急寄稿した。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【お金の戦略】三流は「貯める」、二流は「増やす」。では超一流は?Photo: Adobe Stock

同じ1000万円なのに満足度が違う理由

宝くじで1000万円が当たった人と、
自分のビジネスで1000万円を稼いだ人。
金額は同じなのに、満足度はまったく違う。

前者は「当たった」という事実に喜びを感じるが、
その喜びは意外と長続きしない。

高級車を買い、旅行に行き、欲しかったものを次々と手に入れる。
けれど、気づけば口座は空っぽで、手元には何も残っていない。

一方、自分のビジネスで1000万円を稼いだ人は違う。
「成し遂げた」という充実感は、金額以上に心に残り続ける。

「お金があれば幸せになれる」と信じていた人ほど、
この違いに気づいたとき、戸惑うだろう。

ベストセラー『ウェルス・ラダー』の教えとは?

名著『JUST KEEP BUYING』の続編で、14か国以上で翻訳されているベストセラー『THE WEALTH LADDER 富の階段』の著者ニック・マジューリはこう述べている。

お金にまつわる何かを成し遂げることは精神的な富を高める。
しかし、大切なのはお金ではなく、何を達成したかだ。

――『THE WEALTH LADDER 富の階段』(P.333)より

お金そのものに価値があるわけではない。
お金は手段であって、目的ではないのだ。

本書でも、宝くじに当たった人や親の遺産で暮らす人に
「成功したと感じているか」
と尋ねてみれば、
その本質が見えてくると述べている。

つまり、お金を「持っている」ことと、
お金で「何かを成し遂げた」ことは、
まったく別物なのだ。

「三流」「二流」と
「超一流」を分けるものとは?

お金と向き合うとき、
三流は「ひたすら貯め」、
二流は「ひたすら増やす」。

多くの人は数字を追うことだけに夢中になる。
貯金残高や投資のリターンに一喜一憂し、
資産額で自分を評価する。

それに対し、
超一流は「お金で何を達成したかに価値を見出す」のだ。

「学び続けて専門性を高めた」
「リスクを取って新しい事業に挑戦した」

こうした達成があるからこそ、お金は意味を持つ。
お金が増えること自体に価値を置かず、
何を実現できたかに価値を見出すのだ。

本書を読んで気づいたのは、
「いくら持っているか」を誇る人ほど、
実は満たされていない
ということだ。

資産額を自慢する人は、
数字でしか自分を測れない。
一方で、何かを成し遂げた人は、
その過程を語ることができる。

どんな困難を乗り越え、
そこから何を学んだか。
その物語こそが、お金以上の価値を持つ。

何を達成したのか。
その問いに向き合ったとき、
人は初めてお金の本当の価値を知る。

本書は、そんな豊かさの本質を教えてくれるとても貴重な1冊だ。

(本稿は、『THE WEALTH LADDER 富の階段』に関する特別投稿です。)