夜のオフィスで作業をする若いエンジニア写真はイメージです Photo:PIXTA

注意力が散漫になったり、作業スピードが上がらないのは、あなたの能力のせいではない。なぜなら人間は25分しか集中を維持できないように設計されているからだ。ならば脳の仕組みを逆手に取り、意識せずとも作業に没頭できる状態をつくればいい。科学が実証した深く集中する方法を紹介する。※本稿は、言語学者の堀田秀吾『ハーバード、スタンフォード、オックスフォード…科学的に証明されたすごい習慣大百科 人生が変わるテクニック112個集めました』(SBクリエイティブ)の一部を抜粋・編集したものです。

時計の針を早く進めると
作業スピードもアップする!?

 集中しているとき、不思議と時間が早く感じられることがないでしょうか?

 千葉大学の研究によると、感じている時間というのは、体験した出来事の数ではなく、出来事を「体験した」と認識するために必要な脳のエネルギーや集中力を使えば使うほど長く感じられる――つまり、いまやっていることにどれだけ一所懸命に頭を使っているかによって、体感時間は変わるということが示されたといいます。

 東京大学の伴祐樹らによる、「時計の針の動きを速めると、作業の量的質的効率が向上する」という研究があります。

 実験では、下記の3つの条件を用意し、キーボードを見ずにタイピングすることができる21~24歳の被験者6人に、30分間の文章入力作業などをそれぞれの条件のもとでやってもらいました。

条件1 時計の運針速度を遅らせて2/3倍速にする
条件2 時計の運針速度を変えない
条件3 時計の運針速度を1.5倍速にする