(2)「ほかの行動の選択肢を減らすこと」は、「資料作成にとりかかる」という状況のみをつくり出すために、ワーキングスペースに移動する、あるいはスマホの電源を切るなど集中せざるを得ない環境をつくり出すことです。
(3)「失敗への不安をとり除くこと」は、「上司に怒られたらイヤだな」といった不安によってあと回しになっているなら、それを緩和する方法を事前に用意するなどです。
つまり、“先延ばしグセ”の改善策は、「そうしたくなる」あるいは「そうせざるを得ない」という状況や環境をいかにしてつくり出すことができるかがポイントというわけです。
「明日やればいい」と思ってしまったら、ぜひ(1)(2)(3)を思い出してみてください。
25分しか集中が続かないという
人間の性質を利用する
人間の集中力はどれくらい持続すると思いますか?フロリダ州立大学のアンダース・エリクソンらの研究では、トップパフォーマーの場合、約50分間の高い集中が可能であるとしています。対して、一般人は25分間ほどしか集中力が持続しないと言っています。
1980年代に、イタリアの起業家フランチェスコ・シリロによって考案された「ポモドーロ・テクニック」は、25分間の集中作業と5分間の短い休憩を1セットとして繰り返す時間管理法です。
これを4セット(約2時間)ごとに行い、合間に計15~30分の休憩をとることで、2時間という比較的長い時間でも継続して集中力を保つことができるようになるとうたっています。
作業を続けていると注意力が途切れるのは、集中力が疲れてすり減るからと思われていますが、イリノイ州立大学のアリガとレラスの研究によると、「疲れたから」ではなくて、「この作業をがんばろうという目標そのものを脳がだんだん忘れてしまうから」集中できなくなるということを実証しました。
実験では、参加者に視覚的な注意を必要とする課題を行ってもらいながら、数字を記憶してもらいました。結果、注意課題が終わったあとに数字を思い出してもらう条件では、注意課題のパフォーマンスは時間とともに大きく低下しました。







