競い合う川崎の2つの中位女子校
これまで、女子校編1(難関・上位・中堅校)、女子校編2(東京中堅・中位校)と2回にわたり見てきた。今回は女子校編3として、神奈川の中堅・中位校をエリアごとに見ていく。まずは川崎市、横浜市の順に取り上げよう。
神奈川でも都県境の多摩川に近い学校ほど元気があるのは、洗足学園(川崎市高津区)が県内女子校のトップになったことからもうかがえる。300人ほど受験生が集まる3回目の入試を廃して、その分の募集定員を1日[1回]に移した。サンデーショックの恩恵も受けて、大きく四模試の志望者数を伸ばしたことは女子校編1で触れた通りである。
川崎市内には他に2つの女子校が多摩区にあり、競合している。日本女子大学附属には3つの入試回がある。約100人を募集する4科の1日[1回](173人・1.7倍)が主入試となるのだが、22年(221人・1.8倍)、23年(213人・1.8倍)、24年(199人・1.6倍)と年々受験者数を減らしている。この窮地を救ったのが、25年に新設された約30人募集の1日午後[2回](169人・1.5倍)の算数1科で、[1回]並みの受験生が集まった。志望者数は、[1回]が10月の増加傾向から11月は減少傾向に転じたのに対して、[2回]は2割半増の勢いを保っており、受験者数の逆転も視野に入っている。
4科の3日[3回](115人・2倍)は約30人を募集する。25年より10人減った分は[1回]に回しており、第一志望の受験生確保に懸ける思いがうかがえる。こちらは前年並みの状況にある。[2回]はDランクのままだが、[1回]と[3回]はDからEランクに下がっている。学校関係者の悩みは尽きない。
カトリック校のカリタス女子はむしろランクを上げてきており、日本女子大学附属と肩を並べるようになった。募集人数を比較的均等にしているのも特徴で、全体的に志望者数が上向きで26年も勢いがある。約30人を募集するEランクで4科の1日[1回](133人・4倍)はこの高倍率を敬遠されてか、10月の微減から11月には1割弱減まで緩和している。24年(150人・3.8倍)並みに受験者数を戻すことは厳しいかもしれない。
約35人を募集する2科の1日午後[2回](283人・2.1倍)と約30人を募集する同じく2科の2日午後[3回](181人・2.2倍)は微増と4割弱増で好調である。いずれもEからDランクに上がっている。とはいえ、24年は[2回](334人・2.4倍)と[3回](224人・2.7倍)だったことを考えると、減らした分を取り戻すほどの勢いなのかもしれない。約15人を募集するEランクで4科の3日[4回](110人・4.8倍)はこの高倍率にもかかわらず2割半増を維持している。こちらも24年(141人・5.6倍)から大きく緩和している。
24年から設けた若干名募集の2日午後[英語資格](18人・2.3倍)は、英検3級相当以上の取得が資格要件で、当日は国語1科となる。志望者数は少ないものの2倍増の勢いにあり、24年(21人・1.9倍)を超えることができるか。







