中央値25年間の追跡期間中に3208人が認知症を発症した。解析の結果、高脂肪チーズの摂取量が多い群では少ない群に比べて、全ての認知症のリスクが13%、血管性認知症のリスクが29%、それぞれ低いことが示された。
発酵乳製品の摂取と認知症リスクとの間に
関連は認められなかった
アルツハイマー型認知症に関しては、その遺伝的リスク因子(APOE ε4)を保有していない人においてのみ、高脂肪チーズの摂取量の多いことが13%のリスク低下と関連していた。さらに、1日20g以上の高脂肪クリームを摂取していた群では、全く摂取していなかった群と比較して認知症リスクが16%低いことが示された。
一方、低脂肪のチーズまたはクリーム、牛乳(高脂肪および低脂肪)、バター、ヨーグルトやバターミルクなどの発酵乳製品(高脂肪および低脂肪)の摂取と認知症リスクとの間に関連は認められなかった。
ただし、この研究デザインでは高脂肪のチーズやクリームの摂取と認知症のリスク低下に因果関係があることは証明できず、関連が示されたに過ぎないことを研究チームは付け加えている。
Sonestedt氏は、「この結果は、脳の健康への影響という観点では、全ての乳製品が同じではないことを示唆している。高脂肪のチーズやクリームの摂取量が多いことは認知症リスクの低下と関連していたが、他の乳製品や低脂肪の代替品では同様の関連は認められなかった」と述べている。
また、「今回の結果を確認するとともに、特定の高脂肪乳製品に実際に脳の保護効果があるのかを詳細に調べるため、さらなる研究が必要である」としている。
台北医学大学(台湾)のTian-Shin Yeh氏は付随論評の中で、本研究の重要な限界として、食事摂取が評価されたのは追跡開始時の1回のみであり、25年間の追跡期間における長期的な食習慣が反映されていない可能性があることを指摘している。
同氏は、「今後、異なる食習慣を持つ多様な集団において、この結果の再現性を確認することが不可欠である。食事摂取の長期的な変化をより正確に捉えるためには、食事評価を繰り返し行う前向きコホート研究を実施する必要がある」と述べている。(HealthDay News 2025年12月18日)
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