日経平均が乱高下している。中東情勢は依然、不透明感が極まりない。これからのお金についてどう考えればいいのか? 「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書」と絶賛されている『JUST KEEP BUYING』とその続編『THE WEALTH LADDER 富の階段』だ。今回は、令和のベストセラー『お金の大学』両学長にも大絶賛されている『THE WEALTH LADDER ウェルス・ラダー』についてライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【一生・お金の悩みが尽きない人ランキング】第2位:複雑な投資手法を追い求める人、ではダントツのワースト1位は?Photo: Adobe Stock

情報を集めているのに、
お金の不安が消えない理由

知識はあればあるほどいいと思っていた。
だから、毎晩のようにSNSで投資系の情報をチェックする。

「この人の分析はすごい」
「次はこの本を読もう」
――そうやって、学ぶこと自体が習慣になっていく。

けれど、どれだけ勉強しても、不安は消えない。
むしろ「まだ知らないことがある」と焦り、次の情報を探しにいってしまう。

気づけば、行動よりも情報収集が目的になっていたという人は多い。
そして気づけば、安心するために学ぶというループにハマっているのだ。

世界的ベストセラーが教える
お金の問題への向き合い方

14か国以上で翻訳されている世界的ベストセラー『THE WEALTH LADDER 富の階段』の著者ニック・マジューリはこう述べている。

21世紀の課題は、情報を手に入れることではなく、
正しい情報を手に入れることである。

──『THE WEALTH LADDER 富の階段』より

本書によると、現代は情報過多の時代だという。
インスタグラムの投稿数は1日6700万件、Xは5億件、
YouTubeには毎日72万時間分の動画が投稿されているという。

つまり、かつては「情報を探す」ことが課題であったが、
いまは「雑音の中から信号を見つけ出す」ことが課題となった。

これはお金の情報も例外ではない。

複雑な投資手法や最新の金融商品、専門家の意見など、情報はあふれているが、
本当に必要な情報は意外とシンプルだ。

「一生お金の悩みが尽きない人」ランキング
ダントツの1位とは?

お金の悩みが尽きない人ランキングの2位は、「複雑な投資手法を追い求める人」だ。
そして、ダントツの1位は「今の自分に必要なことを見極めていない人」だ。

どれも正しそうに見える時代だからこそ、
何が自分に必要なのかが見えにくくなっている。

本書を読んで気づいたのは、
情報のアップデートに追われる理由は、
自分の現在地を把握していないからだ。

収入が不安定なのに、
資産運用の最新テクニックを追いかけていなかったか。
納税額が少ないのに、
節税対策の情報ばかり集めていなかったか。

情報が古くなることへの焦りは、
「自分がどの段階にいるか分からない」ことへの不安の表れではないだろうか。

自分の現在地が明確なら、
情報の変化に右往左往することはない。
「もう次の段階に進む時期だ」と、静かに判断できるからだ。

情報が移ろっても、進むべき階段はひとつ。
本書はその確かな道筋を、示してくれるのだ。