ついに、「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書」と絶賛されている『JUST KEEP BUYING』の続編『THE WEALTH LADDER 富の階段』が日本上陸。令和のベストセラー『お金の大学』両学長にも大絶賛されている『THE WEALTH LADDER ウェルス・ラダー』についてライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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買収打診を断り、
後悔する人たち
起業して10年、ようやく軌道に乗った。
すると、そこへ大手企業から買収の打診が来た。
提示額は悪くないが、苦労して育てた事業を手放す勇気が出ず断った。
これまで積み上げてきた時間と努力を、簡単には区切れなかったのだ。
数年後、状況は一変した。
競合が増え、市場は飽和し、売上は頭打ち。
もう買収の話が来ることはなかった。
事業が順調なとき、つい欲が出てしまうことは多い。
でも、その判断が裏目に出ることがある。
世界的ベストセラーの教え
名著『JUST KEEP BUYING』の続編で、14か国以上で翻訳されている世界的ベストセラー『THE WEALTH LADDER 富の階段』の著者ニック・マジューリはこう述べている。
チャンスがあったときに売らずに後悔している人の話を、
早く売りすぎてしまった人の話よりはるかに多く耳にしてきた。
――『THE WEALTH LADDER 富の階段』(P.228)より
多くの起業家は、事業を売るタイミングを逃してしまう。
でも、事業はいつまでも右肩上がりではない。
数年前は魅力的だった事業が、
今では見向きもされなくなることがある。
一方、本書によれば、
早く売った人は次の挑戦に進むことができるという。
また、自社株に資産を集中させることは、
成功すれば大きなリターンを得られるが、
事業が傾けばすべてを失うリスクもある。
つまり、事業売却は、そのリスクを回避し、
人生の新しい章を開くチャンスでもあるのだ。
一度目の事業で学んだことは、
二度目の挑戦で必ず活きる。
実際、経験者が立ち上げた会社は、
初めての起業より成功しやすいという傾向がある。
本書が教えてくれる大切なこと
売り時を逃した人は、その後もずっと同じ事業にしがみつき、
徐々に衰退していくのを見守るしかない。
本書を読んで気づかされたのは、
好条件のオファーが来るタイミングは限られているということ。
好条件のオファーは、市場があなたの事業を高く評価している証拠であり、
その瞬間を逃してしまえば、二度と同じチャンスは訪れない。
それでも多くの人が「もっと伸びるはずだ」と考え、判断を誤ってしまう。
何かを終わらせる決断ほど、感情に流されやすいものはない。
だからこそ、大切なのは「感情」ではなく、「基準」で判断することだ。
この視点は、事業の売却に限らず、キャリアや投資のあらゆる局面で役に立つ。
何かを終わらせることは、次のはじまりを選ぶことでもある。
『THE WEALTH LADDER 富の階段』は、その判断をよりよい方向へ導くヒントを与えてくれる貴重な一冊だ。
(本稿は、『THE WEALTH LADDER 富の階段』に関する特別投稿です。)



