Photo:医薬経済社
*本記事は医薬経済ONLINEからの転載です。
急な別れだった。
スズケンの発展に身を捧げてきた別所芳樹最高顧問(82)が25年12月8日、亡くなった。死因は腹部大動脈瘤破裂。スズケンは突然、精神的支柱を失った。
名古屋市内のホテルで12月4日に行われた「鈴木謙三記念医科学応用研究財団」の催しには、財団理事長として出席し、元気な姿を見せていた。年末年始の予定は相変わらずびっしり。26年1月からは中部経済新聞で自分史を語る「マイウェイ」の連載開始が控えている。こうした外形的事実から、誰もが予期せぬ最期だったことがうかがえる。
「別所さんが居ないスズケンが想像できない。これからうちはどうなってしまうのか」
悲しみに包まれるベテラン社員から、憂いの声が出るのも当然の反応だろう。別所氏が半世紀近く経営トップとして会社を引っ張ってきたからだ。しかし、卸再編など生き残りを賭けた重要局面で手腕を発揮した別所氏に、もう頼ることはできない。スズケンは1932年に創業して以来初めて、「非同族経営」の体制に本格的に突入していく。







