「この仕事は誰かがやるだろう。今は忙しいし、見なかったふりをしよう」。こんなご経験はないでしょうか。「担当者がはっきり決まっていない仕事」で、起こりがちなことです。さて本日は、ある会社の大ピンチを救った若手社員のエピソードです。

どの会社にも存在する
「これは誰かがやるだろう」病

「担当者がはっきり決まっていないor決められていない」で放置されてしまう仕事は、多くの組織で存在します。なぜなら、多くの会社組織では、各グループ、各チーム、各担当者に役割が定められており、これら複数にまたがる仕事は「誰かがやるだろう」とつい考えてしまう人も多いからです。

 たとえば、以下のような状況に心当たりはないでしょうか。

A部長 「なあ、この仕事は誰がやっているんだ?もう1ヵ月も進展がないようだが、期限まであと1週間だぞ。状況を教えてくれ」
Bさん 「これは、セキュリティの話だからCさんですよね?
Cさん 「ええっ、違うよ。システムテストの話だからBさんだよ
Bさん 「たしかにシステムテストは私の担当ですが、セキュリティの設定はわからないですよ。やはりCさんにやってもらわないと」
A部長 「どうでもいいから、早くやれよ!

 期限が差し迫らないと本気でとり組まないカルチャーの会社でもない限り、仕事を放置することには何のメリットもありません。むしろ、対処する日数が減ることで、余裕を持った仕事ができなくなります。