「猛省してほしい」「余韻が台無し」…人気漫画『メダリスト』14巻の「おまけ」に読者が落胆したワケ写真はイメージです Photo:PIXTA

人気漫画『メダリスト』の最新刊・電子版が思いがけない理由で批判を呼んだ。理由は、電子書籍の後半部分に“おまけ”がつけられていたこと。読者からは「余韻が台無しになる」といった声が相次いだ。販促の機会を逃したくない出版社と、読書体験を楽しみたい読者の意向がすれ違ってしまった結果と言える。(フリーライター 鎌田和歌)

途中から全く別の作品が…
読者レビューで不満の声

「レビューが14巻だけ低いのを見て、講談社は猛省してほしい」

 こんな厳しい言葉がSNS上で飛んだのは、講談社の人気漫画『メダリスト』の最新刊である14巻の電子版についてだ。

 実際のAmazonでのレビューを見てみると、同作は13巻まではほとんどが「☆5」や「☆4」の高評価だが、14巻だけ「☆1」が複数ついている。そして、その「☆1」レビューを確認すると、読者が不満を持っているのは作品の内容についてではないことがわかる。

 14巻には、巻末に他の漫画の1話が丸ごと掲載されており、試し読みできるようになっているのだ。250ページも読めると思っていたら、途中からは別の作品だった。まったく関係ない漫画が載っていてノイズとなった。

 レビューからは、読者たちのそんながっかり感がうかがえる。多くの人が、「『メダリスト』も試し読みの別作品や作者が悪いわけではなく、出版社の仕掛けが失敗している」というスタンスで、作品や作者へのリスペクトや愛が感じられるのも特徴だ。

 この巻末試し読みは、新刊発売から1カ月程度の期間限定で行われているようだ。出版社からすれば、販促でありつつも、「おトクな試し読みができる」というつもりだったのかもしれない。しかしそれが裏目に出てしまった。