24年1月から新NISAがスタートして2年半。投資で大儲けしたという人がいる一方で、株はおろか新NISAにも怖くて手が出せない人も多い。
いったいどうすれば、インフレの脅威におびえずに投資で成功できるのか?
いま、『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』の続編『THE WEALTH LADDER 富の階段』が『お金の大学』の両学長に絶賛されベストセラーとなっている。
今回は、「読むと人生が変わる」「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書!」と絶賛されている新時代の投資の古典『JUST KEEP BUYING』をライターの小川晶子氏に読み解いてもらった。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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持ち家VS賃貸論争に決着?
家は購入すべきか、賃貸のほうがいいか。
これまで何度も見かけた議論だ。
どちらにもメリット・デメリットがあり、正解は一つではない。
私自身は「賃貸派」を貫いている。
身軽だし、何かあればすぐに引っ越せるというのは精神的にもラクだ。
しかし最近、「本当にこれでいいのか?」という疑問が湧いてきた。
データサイエンティストによる話題のマネー本『JUST KEEP BUYING』を読んで、その疑問が確信に変わったのだ。
経済的余裕のある人は持ち家率が高い
本書では、持ち家と賃貸それぞれのコストやリスクについて述べられている。
詳しくは本書を見ていただくとして、簡単に言うと次のようなものだ。
持ち家:頭金や購入手数料などの一時的コスト、税金、維持費、保険料などの継続的コスト
賃貸:長期的なリスク=将来の住宅費が不透明、生活状況の不安定さ、頻繁な引越し費用
著者のニック・マジューリ氏はデータを用いながら、「自宅が優れた長期投資になる可能性は低いが、家を所有すべき社会的な理由がある」と述べる。
収入と資産が多い世帯は、持ち家率が高いというデータがある。
米国のデータだが、収入が中央値よりも高い世帯の持ち家率は80%を超えているそうだ。資産が多い世帯では90%以上になる。
その理由として
・住宅が資産を築くための源になっている
・持ち家に住んでいることは社会から肯定的に受け入れられやすく、人生の様々な側面に影響する
・地域社会との深い関わりを持ちやすい
といったことを挙げ、「住宅についての重要な質問は、持ち家か賃貸か、ではなく、『いつ買うべきか』になると言える」と結論づけている。
リタイア後の家賃を考えると……
また、寿命が延び、「人生100年時代」が来ると言われている。
リタイア後に豊かに暮らしたいと思ったとき、毎月家賃を支払い続けるためにはそれだけの資産を持っていなければならない。
すぐに家を購入するわけではなくとも、いつかのタイミングで購入し、住宅費がかからないようにしたほうがいいのである。
「持ち家か賃貸か、ではなく、『いつ買うべきか』」という著者の主張に納得した。
家を買うべきタイミング
では、いつ買うべきなのか。
本書ではこれも示してくれている。
・10年以上はその土地に暮らす予定
・公私ともに安定した生活を送っている
・経済的余裕がある
(――『JUST KEEP BUYING』p.142-143)
「10年以上住む予定」は、なかなかわからないかもしれない。
ただ、頻繁に住宅を売買するのはコストがかかりすぎるため、ある程度長く住むつもりのときがいい。
「安定した生活」とは、仕事やプライベートが安定しているときということだ。転職や結婚など、どうなるかわからないときはタイミングではない。
「経済的余裕がある」とは、頭金として住宅価格の20%を払うことができ、収入に対するローン比率を43%未満に抑えられる状態のことを指している。
本書はデータをもとに、具体的な数字を示しながら解説しているので納得感がある。
買う・買わないで悩むのではなく、「いつ買うか」と視点を変えるだけで、前向きな「人生の戦略」となるのではないだろうか。
(本稿は、『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』に関する書き下ろし特別投稿です)








