24年1月から新NISAがスタートして2年半。投資で大儲けしたという人がいる一方で、株はおろか新NISAにも怖くて手が出せない人も多い。
いったいどうすれば、インフレの脅威におびえずに投資で成功できるのか?
いま、『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』の続編『THE WEALTH LADDER 富の階段』が『お金の大学』の両学長に絶賛されベストセラーとなっている。
今回は、「読むと人生が変わる」「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書!」と絶賛されている『JUST KEEP BUYING』についてライターの小川晶子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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嬉しい昇給!
定期昇給で月額1万円アップした!
昇格して、役職手当が月3万円もらえるようになった!
成果を出したら、特別昇給があった!
基本給がアップするのはやはり嬉しい。
仕事のやる気も出るというものだ。
「これまで週の半分はお弁当を持参していたが、毎日外でランチを食べられるな」など、生活の変化をイメージしている人もいるかもしれない。
どのくらい生活レベルを上げていいのか?
もちろん、「収入アップ」はそれだけ余裕ができるということだ。
ただ、アップした分すべてを使ってしまうのは得策ではない。
全米屈指のデータサイエンティストによるお金の本『JUST KEEP BUYING』には、「収入アップに合わせて生活レベルを上げるのは、どれくらい許される?」という章(第5章)がある。
収入が増えたとき、その分だけ生活レベルを上げようとすることを「ライフスタイル・クリープ」というらしい。
一生懸命働いてきたからこそ収入が上がったのだから、生活レベルを上げていいだろうと考えるのはおかしなことではない。
車を買い替える、いまよりいい家に引っ越す、外食の回数を増やすなどして生活レベルを上げるのは当然だ。
パーソナルファイナンスの専門家の大半は「ライフスタイル・クリープは避けるべきだ」と言うが、本書の著者ニック・マジューリは違う立場をとる。
「やり方によっては、ライフスタイル・クリープは大きな満足感を得られるものだと考えている。働いた成果を享受できないなら、一生懸命働く意味がどこにあるのか」と述べているのだ。
私はこの主張に大賛成だ。
頑張って働いても生活が一切変わらないなんて悲しいではないか。
一流は、収入アップの何%まで使うか?
では、どのくらいまでなら使っていいのだろうか。
ほとんどの人に当てはまる答えは「約50%」だ。
これにはきちんと理由がある。
本書の中では例を挙げて丁寧に解説しているが、簡単に言うと、増えた収入の半分以上を使ってしまうと、リタイアできる時期が遅れるからだ。
一度上げた生活レベルは、簡単に下げることができなくなる。
そして、リタイア後も生活レベルを維持するなら、その分上乗せした貯蓄が必要になる。
たとえば、本書の事例にあるように、あと8年でリタイアできる予定でいたものが12年後に伸びてしまったりする。
ポイントは現在の「貯蓄率」
本書ではアップした収入の「約50%」までなら使っていいと述べられているが、ほとんどの人は、実際には貯蓄率によってパーセンテージが変化する。
本書には、現在の貯蓄率ごとに、収入アップ分のどのくらいを貯金に回す必要があるかを図表にして示してくれている(これが結構わかりやすい)。
たとえば、現在の貯蓄率(年収に占める割合)が5%なら、収入アップ分を貯蓄すべき割合は27%。これに対して、現在の貯蓄率が60%の人は、収入アップ分の79%を貯蓄すべきだということがわかる。

なぜなら貯蓄率が低い人は、(同レベルの収入の人に対して)もともとの支出の割合が多いからである。
(――『JUST KEEP BUYING』p.110)
このように具体的な数字を教えてくれているので、とても参考になる。
本書があれば、安心して収入を使いつつ、ライフプランを考えられるだろう。
(本稿は、『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』に関する書き下ろし特別投稿です)








