◆組織を壊す上司・伸ばす上司、決定的な違いとは?
部下が動かない、Z世代との距離感がつかめない……そんな悩みを解決するのが、ソフトバンクで「汐留の母」と呼ばれた澤田清恵著『伝え方ひとつで部下が動き出す 上司の「コミュ力」大全』(ダイヤモンド社)だ。生身のリーダーに求められる最強の武器は生成AIには代替できない「コミュ力(共感力)」。単なる同情ではなく、相手の視点を論理的に理解する「認知的共感」の技術を体系化した、悩める上司たちの「読むサプリ」だ。呼吸を合わせる基本から、自身の無意識を言語化する応用、さらには「飲み会の失敗事例」や「エース部下の退職」といった実例に基づく「しくじり」分析まで網羅。表面的なテクニックではなく、心・技・体を整え、信頼で組織を動かすための実践的ノウハウが詰まった決定版!
※本稿は、『伝え方ひとつで部下が動き出す 上司の「コミュ力」大全』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
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孫正義氏の無茶ぶりに鍛えられた「汐留の母」
私は大学卒業後、大手SIer(システムインテグレーター)を経て、2001年にソフトバンクへ転職。以降15年間にわたり、人材開発部で部署名の通り人材開発に従事してきました。
ソフトバンク創業者・孫正義さんのもとで、採用・育成・組織づくりを担当し、2000人規模の新卒採用を指揮したこともあります。当時は、社内外から「汐留の母」と呼ばれていました。ソフトバンク本社が東京・汐留にあり、まるで母親のように若手社員の相談にのっていたからです。
実は「共感力ゼロ」だった私を変えた転機
でも、正直にいえば、私は当初、「共感力のある人間」ではありませんでした。というよりも、「まったく共感力のない人間」だったのです。業務に追われ、孫さんの無茶ぶりに応えることに精いっぱいで、人の気持ちに寄り添う余裕なんてありませんでした。
転機が訪れたのは、出産・育児を経験し、自分を見つめ直す時間ができたとき。言葉の通じないわが子との関わりのなかで、自分に共感力が足りないことを痛感したのです。
4万人との対話で体系化した「共感の技術」
そこから心理学やカウンセリング、コーチングを学び、国家資格キャリアコンサルタント、ストレングスコーチ、NLP(神経言語プログラミング)コーチなど、数々の資格も取得。育児と仕事の両立のなかで、実践的な“共感の技術”を磨いてきました。
ソフトバンク時代だけで約3万人の社員と向き合い、独立後も含めると4万人以上の人材開発とリーダー育成に携わってきた経験を、今回『伝え方ひとつで部下が動き出す上司の「コミュ力」大全』という本にまとめました。
ハラスメントも解決する「一生モノの武器」
いまビジネス現場で話題になるハラスメント(嫌がらせ)やアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)も、多くは「共感力の欠如」が根本にあります。多様化する社会で成果を出すためには、共感力が欠かせません。
ぜひ、あなた自身の共感力を育ててください。職場でも家庭でも、あなたのコミュ力が人を動かし、チームを育て、人生をより豊かにしてくれるはずです。
※本稿は、『伝え方ひとつで部下が動き出す 上司の「コミュ力」大全』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。









