どうしても心がついてこない日、ありませんか?
仕事や家事はできる。だけど心が追いつかない。
この連載では『メンタル養生』の著者で、京都の人気鍼灸師「すきさん」(本名:鋤柄誉啓 すきから・たかあき)が、たくさんの人の心の状態を見てきた経験と、東洋医学の知恵をもとにした、心がラクになるヒントをお伝えします。あたたかくて、ためになるメッセージはきっと心をほぐしてくれるはずです。

同じ状況なのに「孤独を感じる人、感じない人」。その違いはどこから来るのか?Photo: Adobe Stock

なぜ、孤独の感じ方は異なるのか?

 孤独というのは不思議なものです。1人きりで寂しいと感じることもあれば、逆に気楽だと感じることもあります。

 その感じ方は、受け手であるあなたの心の状態によって変化します

 だからこそ、孤独そのものを考えたり、なくそうとしたりするよりも、孤独を感じている「今のあなた自身」に目を向けるほうが、近道なのかもしれません。

孤独をポジティブに感じる時

 孤独を心地良いと感じるとき、あなたのメンタルは能動的な状態にあります。

 このとき関係している心の動きは、たとえば「喜(ウキウキ)」や「怒(イライラ)」といった気持ちです。

 楽しみな予定があるときや、やるべきことに集中しているときは、1人でいるかどうかはあまり気にならないのではないでしょうか?

 そんなとき、1人でいることは余白として機能します。

孤独をネガティブに感じる時

 一方で、孤独を悲しく感じるとき、あなたのメンタルは受動的な状態に傾いています。

 外からの刺激に揺さぶられやすく、このとき関係している心の動きは、「憂(シクシク)」や「恐(ソワソワ)」です。

 だれかと一緒にいても、周囲のことばかり気にしていると、次第に心が空虚になり、自分の存在があやふやに感じられ、居場所のなさを意識してしまいます。

「恐」は孤独というより、孤立に近い状態で、1人でいることに不安を感じてしまっている場合です。

 孤独を「良し悪し」の物差しで測ろうとすると、対応を誤りがちです。

 心と体の感じ方の違いだと考えて、養ってみてください。「気」が巡って整ったら、孤独も悪くないと感じられますよ。

(本記事は、『メンタル養生』から一部抜粋・編集したものです。)