原則➊:自分の感想はいらない。「本文」が全て

一つ目の原則はこれです。

原則➊ 問題文に書いてあることを土台に解答する

物語文が苦手な子がやりがちなのが、「もし自分だったらこう思う」という主観で答えてしまうことです。例えば、「友達に悪口を言われた」という場面で、主人公が「悲しい」と思っている記述がないのに、「普通は悲しいはずだ」と決めつけて答えてしまう。しかし、本文をよく読むと、実は主人公は「怒り」を感じていたり、「呆れて」いたりするかもしれません。

テストで求められているのは、あなたの感想文ではありません。あくまで「本文という証拠の中に落ちている答え」を拾い集める作業です。「だってここに書いてあるから」と言える根拠を探す癖をつけましょう。

原則❷:読んでいない人に説明できますか?

二つ目の原則は、記述問題で特に重要になります。

原則❷ 問題文を読んでいない人にも伝わる解答をする

採点者はもちろん問題文を読んでいますが、解答は「この物語を全く知らない人に説明するつもり」で書く必要があります。よくある減点対象の解答に、指示語(こそあど言葉)の多用があります。

「あれを見て、彼はショックを受けたから」

これでは、「あれ」が何を指すのかわかりません。「自分の点数が書かれたテストを見て~」と具体的に書く必要があります。「採点してくれる先生はわかってるはず」という甘えを捨て、誰が読んでも誤解しようがない文章を書く。これが論理的な解答への第一歩です。

事実だけを見る冷静さが肝心

国語の心情問題は、センスや性格で決まるものではありません。

自分の感情を排し、本文という「土台」のみを見る。
物語を知らない他人に向けて、丁寧に説明する。

この2つの原則を意識するだけで、国語の点数は必ず安定します。「人の心がわからない」と悩む必要はありません。むしろ、感情に流されずに事実だけを見る冷静さこそが、最強の武器になるのです。

※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。