厳密にいうと、「ハニートラップ」とは、主に女性が色仕掛けで男性を欺く手口のことだ。

 こちらの小見出しでも使っているが、私の場合は「甘い」思いをさせていただいたというポジティブな意味で使っている。別に罠でもなんでもなかったし、ぶっちゃけ「ハニートラップ」というパワーワードを使いたいだけでした。

 しかし、すぐさま、後味の悪い罠にひっかかることになる……。

会うたびに疑惑が深まる
笑顔がキュートな女性

 友人が主催したバーベキューパーティーに、その女性はいた。笑顔がキュートで快活、私の研究活動に興味を示してくれて、「もっとお話を聞きたいから、また会いましょう」と言ってくれた。

 嬉しい申し出に胸を躍らせながら、Facebookでやりとりを開始。間もなく、「お茶でもしませんか?」と誘ってくれた。願ってもない展開だ。

 たわいもない会話を楽しむ中で、彼女が保険の外交員であることを知った。「この場は私に任せてください」と、私がお茶代を現金でまとめて支払うと、彼女は「その領収書、もらってもいいですか?」と言う。人が支払った領収書を自分の経費に使おうとする姿勢に、やりくり上手なんだなと思い、感心した。

 その後も楽しく、メッセージでのやりとりが続いた。ボケたり、ツッコんだりと、仲が深まっているかのように思われた。

 とある夕方、

「今、こうたろうさんの職場の近くにいるからお茶でもしませんか?」

 と急に声をかけてくれて、ご一緒することになった。

 気になるのは、遠方から車で来るためなのか、彼女が指定するのは毎回夕方の1時間ほどだけ。食事も酒もなく、次の用事があるからとサッと帰ってしまうのだ。

 お会いすること3回目、徐々にお金に関する話題が増えてきた。将来、一緒になったら、お金の管理ができることをアピールしていて心強いと思った。

 ただ、その裏で、彼女がタダで私と会っているわけはなく、保険の顧客候補として見ており、虎視眈々と切り込むタイミングを狙っているのではないかと疑い始めてもいた。

 私をカモじゃなく、結婚相手として見ていてほしかった。

 どっちに転がるのか見守り続け、とうとう彼女の魂胆が明らかになるメッセージが届いた。