静かな空間だったにもかかわらず、なぜ聞こえなかったのだろう。鬼の形相になるほど私の声は小さかったのだろうか。それともただ単に私のことが嫌いなのかもしれない。その日は心に小さなトゲが刺さったような感覚でしたが、私はあることを思い出しました。
それは「口角を上げる」です。
口角が上がると、笑顔になるだけでなく、声の質も明るくなり声量も増すのです。
ほんの少し、いつもより10パーセントだけ口角を上げる意識をしてみるだけで、「聞こえない」と言われることが減っていく(写真はイメージです) Photo:PIXTA
相手にいい印象を持ってもらうには、口角を上げることが大きなポイントの1つです。口角が上がると不思議と顔もあがり自然に笑顔となりますね。
そのことを十分に理解しているはずなのに、おそらくその日の私は口角が上がっていなかったのかもしれません。特に最初の「えっ?」に対して笑顔も消え失せ、再度同じ質問をする声のトーンも下がっていたのだと思うのです。声のトーンが下がれば、滑舌が悪くなります。滑舌がよくなければ、相手が聞きづらくなるのは当然です。
このことは、音声学や発話科学の研究により論文でも報告されている事実です。口角と声のトーンには大きな関係性があるのですね。
なにも大きな声を出さなくても大丈夫です。相手の目を見なくても大丈夫です。顔全体を見るようなつもりで、ほんの少し、いつもより10パーセントだけ口角を上げる意識をしてみるだけで、「聞こえない」と言われることが減っていくと思います。








