面接官が書類に書いてある
志望動機を聞く“本当の理由”
面接官は候補者から提出された履歴書や職務経歴書を読み、いろいろな想像をめぐらしています。
「なぜこの人は前職から今の勤務先に転職したのだろう」
「このプロジェクトを担当して、これだけ実績を残しているなら相当期待できる」
「この会社であの部署に30歳で異動したということは、トップ選抜じゃないか……」
志望動機についても「ここまで深く考えているのか」「この情報をどこから仕入れているのだろう」などと、書類に目を通しながらいろいろ考えています。
応募書類を読んで候補者への期待や仮説を膨らませているともいえ、それを確かめるのが面接の場です。
だから候補者に対しては、書いてあることに必要な補足を加えて、ぜひ伝えたいことを伝えてほしいと思っています。
書類に書いてある内容と本人の口から出る言葉では、情報のニュアンスが大きく異なってくる場合があります。話し方や言葉選び、熱量、そして本気度で印象は変わります。だから履歴書に書いてあっても、面接官は改めて聞くのです。
履歴書に書いてあることを聞くのは、「面接官が質問の構成を組み立てるため」という意味もあります。
本の目次を見るといくつかの章立てがあり、各章の下に小項目が続いていきます。面接での質問もこれと同様に、まず全体の章立てにあたる志望動機を聞いて、その中から気になる項目を深掘りしていきます。この目次立ての整理を口頭でやっているわけです。
そもそも書いてあるものや作成した資料を渡して説明したり、相手に話すための補助として文書を用意したりする場面は、面接に限らずたくさんあります。
そういう風に捉えれば、志望動機を改めて話してもらうことに不思議はないでしょう。冒頭の事例のように、かたくなに拒否するようなものではないし、それでは結果的に損してしまいかねません。
応募者が面接を有利に進める
志望動機の話し方
以上は面接官側から見た話ですが、志望動機を改めて話すことは応募者にとってもメリットがあります。それは「自分が聞いてもらいたい話に誘導する」機会になることです。







