「今年こそ運動を始めよう」そう思っているのに――足腰が重い。朝から体が痛い。動きたいのに、動くのが怖い。
昔は平気だったのに、なぜ? 年齢のせい? それとも、体力不足?
じつはそれ、“体の構造”の問題かもしれません。
今回は、自分でできる整体メソッド「自力整体」の指導者・矢上真理恵さんに、“今の体の状態がひと目でわかるチェック法” と“若々しさを取り戻す簡単ワーク”を教えていただきました。
※本記事のワークは新刊『すっきり自力整体』をもとに構成しています。
監修:矢上 裕(矢上予防医学研究所所長/自力整体考案者/鍼灸師・整体治療家)
構成:依田則子 写真:榊智朗

体のあちこちが痛い。でも運動はしたい。どうすればいい?
教室には、こんな声が多く寄せられます。
ウォーキングを始めたい。ランニングを再開したい。でも足腰が痛くて不安……。
じつは、そうした方には“ある共通点”があります。
それは、開脚で座れないこと。
開脚で座ってみると、
・背中が丸まる
・脚が伸びきらない
・骨盤を起こせない
「運動したいのに体が痛い人」が絶対やってはいけないこと
つまり、骨盤が立たない。
これは、股関節や内もも、大腰筋が縮み、骨盤まわりが硬くなっているサインです。
骨盤まわりの関節が硬いまま運動をすると、ひざや腰に負担が集中します。
「運動したら、かえって痛くなった」
その原因は、筋力不足ではなく、骨盤まわりの“詰まり”にあることが多いのです。
骨盤まわりが硬いと、何が起きる?
骨盤まわりが硬くなると、血液や水分などの「めぐり」が滞ります。
すると、足腰の痛み、冷え、むくみ、便秘、更年期の重だるさといった不調が出やすくなります。
年齢の問題ではありません。流れの問題なのです。
開脚座がスムーズになり、足腰痛がラクになった50代女性
Bさん(50代)は、冷えとむくみ、慢性的な足腰痛に悩んでいました。
趣味だったダンスは中断。鍼灸や整骨院に通い続け、時間もお金もかかる日々。
「このまま老けていくのかな」
そう感じていたといいます。
最初は、開脚もできず、割座も不可。骨盤から太ももまでガチガチ。
そこでアドバイスしたのが、
「夜は20分、おもに骨盤まわりをほぐす」
たったそれだけ。
1ヵ月後――開脚はスムーズに。人生で一度もできなかった割座も可能に。
冷えやむくみ、慢性的な足腰痛はラクになり、ダンスも復活。
「20代より、今がいちばん柔らかいかも」とBさん。
年齢は、原因ではありません。硬さによる「めぐりの悪さ」が原因だったのです。
まずは開脚座になり3つの違和感をチェック!
運動が不安な方は、まずは“今の体の状態”を知ることからはじめてみましょう。
※画像は書籍『すっきり自力整体』より
<チェック>
開脚座になり、3つの違和感をチェック。
⊡ 肛門を後ろに向けられない
⊡ 太ももの裏につっぱりがある
⊡ 上半身を前に倒せない
ひとつでも当てはまれば、
・股関節の可動域が狭い
・骨盤が立たない
・大腰筋が緊張している
可能性があります。
骨盤まわりの流れは渋滞し、下半身の血流は低下。
運動をがんばる前に、まず“整える”必要があります。
股関節をゆるめる「開脚で屈伸」のワーク
骨盤まわりの緊張をゆるめる、基本ワークをご紹介します。
ポイントは、「伸ばそう」と力まないこと。
呼吸に合わせて、股関節の詰まりをゆるめていきます。
実践方法は、次の画像を参考にしてください(※画像は『すっきり自力整体』より)。

◎「開脚で屈伸」のワーク
【手順1】
◆しゃがんで両手を床につく
【手順2】
◆左脚を横に開き、頭を床に近づける。足首を直角に。股関節とひざ裏の伸びを感じられたら◎
ポイント:右ひじをひざの内側に入れ、左の股関節をぐーっと開く
【手順3】
◆すこし顔を上げたら、左ひざをぎゅーっと押す
【手順4】
◆1に戻り、左右交互に5回ずつ繰り返す
本気で整えたいなら、毎晩20分、複数のワークを組み合わせるのが理想です。
詳しい方法は、新刊『すっきり自力整体』で紹介されています。
運動を始める前に、整える。
それだけで、体は驚くほど変わります。
矢上予防医学研究所代表取締役
1984年、兵庫県生まれ。高校卒業後単身渡米、芸術大学プラット・インスティテュートで衣装デザインを学び、ニューヨークにて独立。成功を夢見て、徹夜は当たり前、寝るのはソファの上といった多忙な生活を続けた結果、心身のバランスをくずし動けなくなる。そのとき、父・矢上裕が考案し約1万5000名が実践している「自力整体」を本格的に学び、心身の健康を取り戻し、その魅力を再発見。その後、自力整体ナビゲーターとして、カナダ、ヨーロッパ各地、イスラエルにて、クラスとワークショップを開催。さらに英国の名門セントラル・セント・マーチンズ大学院で「身体」をより体系的に学び、2019年に帰国。現在、国内外の人たちに自力整体を伝えながら、女性のための予防医学をライフワークにしている。著書に、『すごい自力整体』『すぐできる自力整体』(ダイヤモンド社)がある。
自力整体オフィシャルウェブサイト
https://www.jirikiseitai.jp/
監修者:矢上 裕(やがみ・ゆう)
矢上予防医学研究所設立者、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家
1953年、鹿児島県生まれ。関西学院大学在学中の2年生のとき、予防医学の重要性に目覚め、東洋医学を学ぶため大学を中退。鍼灸師・整体治療家として活躍するかたわら、効果の高い施術を自分でできるように研究・改良を重ね「自力整体」を完成。兵庫県西宮市で教室を開講、書籍の出版やメディア出演などで注目され、全国から不調を抱える人々が続々と訪れるようになる。現在約400名の指導者のもと、約1万5000名が学んでいる。著書に『自力整体の真髄』『はじめての自力整体』『100歳でも痛くない 痛みが消える自力整体』(ともに新星出版社)など多数。自力整体の書籍は累計32冊、総発行部数は77万部を超える。遠隔地の人のために、オンライン授業と通信教育もおこなう。
※自力整体は矢上裕の登録商標です。






