認知症グレーゾーンからの脱却を果たしたのはAさんの努力の賜物。行動力と持続力こそが成功の鍵なのです。
このことを踏まえたうえで、これからご紹介する「認知症の予防法及び認知症グレーゾーンからの脱却法」を実践していただきたいと思います。これこそが認知症グレーゾーンからのUターンの道になります。
「エピソード記憶」「注意力分割機能」「計画力」を鍛えて
認知症の発症を予防
認知症を発症する以前に、脳の中で「エピソード記憶」「注意力分割機能」「計画力」という3つの認知機能が少しずつ衰えていくことがわかっています。そこで3つの機能を脳トレによって鍛え、認知症の発症や認知症グレーゾーンの進行予防に努めましょう。
本記事をご覧になる方であれば、誰もがいちばん知りたいのは、記憶を良くする方法でしょう。いきなり残念な結論ですが、これをすれば記憶が良くなるという科学的根拠のある方法はないとお考えください。
歴史的に見ると紀元前6世紀には記憶術というものがギリシャで始まり、以来今日までに幾多の記憶術が報告されています。記憶術は、大きく2つの系統に分類できます。1つは、記憶のコツを学んで記憶の効率を上げる方法。もう1つは人間に本来備わっている記憶力を向上させる方法です。
前者については、こうしたもののいくつかを私も学んだり実践してみたりしたのですが、少なくとも私の場合には、これが役立ちそうだというものはありませんでした。何よりも疲れ果ててしまいました。
また後者に関しては、「論理の左脳」「直観の右脳」を鍛えて記憶力アップという考えがあります。あるいは視野の拡大に注目する方法もあります。さらには、記憶向上に役立つ食品の摂取や、生活スタイルの改善も推奨されています。
心理学的にみれば、一言で記憶といってもさまざまなものがあります。けれども私たちの日常にとって大切なものは次の2つだと思います。1つは自分がやった体験、つまりエピソードを覚えている「エピソード記憶」。もう1つは、たとえば今日は何があるという予定を覚えて、しかるべきタイミングで思い出す「展望記憶」です。







