「年齢とともにシルエットが崩れてきた」
「下腹だけポコッと出て、老け見えする」

その原因、本当に“筋力不足”だけでしょうか。
“くびれる動画”が1億回再生されたヨガ講師・tsukiさんも、かつては“メリハリゼロ”の体型に悩んでいました。ニューヨークでヨガを学び、ボディメイクを研究するなかでたどり着いたのは、「鍛える前に、整える」という逆転の発想
そのメソッドを発信すると、ぽっこりお腹や産後太りに悩む女性たちから相談が殺到しました。
今回は、新刊『くびれヨガ』から、体型くずれの本当の原因を見極めるセルフチェックと、今日からできる姿勢改善ワークを聞きました。
構成:依田則子 写真:榊智朗

【くびれづくりのプロが伝授】30代から急増!? 老け見えしがちな人に共通する姿勢のクセ

30代から、姿勢の差は見た目の差

――「くびれヨガ」は、鍛える前に“整える”ことを重視されています。

tsuki:いきなり腹筋をしても、土台である姿勢がくずれていれば、思うような効果は出ません。
とくに立ち方にクセがある方は、トレーニングを重ねても、美しいくびれができにくい傾向があります

わかりやすいのが、背中が丸まり、下腹だけぽよんと出る「おつかれさん姿勢」
反対に、腰が反ってお腹全体が前に突き出る「アヒル姿勢」も要注意です。

猫背や骨盤後傾、反り腰の状態では、内臓が下がり、下腹が前に押し出されます。
その結果、お腹まわりに負担がかかり、脂肪もつきやすくなってしまうのです。

長時間のデスクワークや育児・家事に追われがちな30代や40代は、姿勢のくずれが慢性化しやすい世代。実年齢よりも老け見えしがちなので、早めに整えることが大切です。
30代から、姿勢の差は見た目の差になります。

じつは私自身も、以前は猫背で反り腰。くびれはほとんどなく、実年齢より上に見られることもありました。
けれど30代の今、姿勢のゆがみから見直したことで、お腹まわりがすっきりし、ボディラインが少しずつ変わりはじめたのです。

【くびれづくりのプロが伝授】30代から急増!? 老け見えしがちな人に共通する姿勢のクセ

あなたの姿勢はどのタイプ? ~セルフチェック

――何からはじめたらよいでしょう。

tsuki:まずは、今の姿勢(立ち方)をチェックすると、くびれができない原因がすぐわかります

【チェック】壁と背中のスキマは?

壁に

・後頭部
・肩
・お尻
・かかと

をつけ、自然に立ちます。
腰と壁の間に手を入れてみてください。壁にかかとがつきにくい人は無理をしないこと。

【くびれづくりのプロが伝授】30代から急増!? 老け見えしがちな人に共通する姿勢のクセ

結果でわかる「姿勢のタイプ」

✔ 手のひら1枚分 → 理想的
くびれをつくりやすい土台があります。

✔ 手のひらが入りにくい → 猫背・骨盤後傾タイプ
背中が丸まり、下腹が前に出やすい姿勢。三段腹になりやすいのが特徴です。
原因は体幹の弱さだけでなく、背中やお尻の硬さにもあります。

✔ 手のひら2枚以上入る → 反り腰タイプ
腰のカーブが強く、前ももが固い。下腹が前に押し出されます。
腹筋をしても、ここが整っていなければ“ぽっこり”は残ります。

共通しているのは“骨盤まわりの硬さ”

猫背や骨盤後傾、反り腰。一見ちがって見えても、共通しているのは“骨盤まわりの硬さ”です

ここが緊張していると、お腹の筋肉は十分に働きません。
腹筋をがんばっても、ぽっこりが解消しにくいのはそのためです

美しいボディラインを目指すなら、まずは土台から整えること。

ヨガの基本ポーズで骨盤まわりをゆるめる

――今日からできる姿勢改善ワークを教えてください。

tsuki:おすすめなのが、ヨガの基本ポーズ「ハトのポーズ」。
お尻の筋肉(大臀筋・中臀筋・梨状筋)をやさしくゆるめ、骨盤まわりのこわばりをリセットします

さらに、くびれヨガの基本メソッド「くびれる呼吸法」――息を長く、細く、吐ききる呼吸を8回――を組み合わせると、深層筋がより働きやすくなります。

まずは難しく考えず、ポーズをとりながらゆっくり呼吸をするだけでOK。

実践方法は、次の画像を見ながら試してみてください(※画像は書籍『くびれヨガ』より)。

【くびれづくりのプロが伝授】30代から急増!? 老け見えしがちな人に共通する姿勢のクセ
【くびれづくりのプロが伝授】30代から急増!? 老け見えしがちな人に共通する姿勢のクセ

◎ ハトのポーズ

【手順1】
◆片脚を前に曲げ、もう片脚を後ろへ伸ばす。背筋を伸ばし、骨盤は正面

※傾く人はお尻の下にタオル

【手順2】
◆脚の付け根から上体を倒す。息を吐きながら3呼吸。お尻に呼吸を入れるイメージで

【手順3】
◆少し体を起こし、斜め前へ。伸びる位置が変わります。左右おこないましょう。

このほか、新刊『くびれヨガ』では、

・スキマ時間でできる呼吸法
・くびれと美姿勢を同時につくる20分ショートレッスン
・お腹やせの最短ルート

を、動画付きで紹介しています。
体型は、才能ではなく習慣。がんばりすぎず、自分の体と向き合うきっかけになればうれしいです。

tsuki(ツキ)
ヨガライフスタイリスト/パーソナルトレーナー
SNS総フォロワー65万人。Instagramフォロワー22万人。オンラインヨガコミュニティを主宰。「くびれる肋骨締め呼吸」の動画は一本で2500万回以上再生され、くびれ・姿勢改善メソッドの発信で注目を集める。「くびれヨガ」の再生数は累計1億回を超える。
10代でヨガに出合うも、当時はひどい猫背・くびれのない体形に悩み、自己流の運動やダイエットでも効果が出ない時期を経験。骨格診断では「くびれができにくい骨格」と言われ、理想の体形を諦めかけたことも。
そこから一念発起し、ニューヨークでヨガ国際資格を取得。さらに最新の運動生理学・解剖学を学び直し、実際に悩みを抱える女性たちと向き合うなかで、女性らしい体のラインを無理なくつくる独自の「肋骨締め呼吸」と姿勢改善メソッドを考案。自身も実践を重ね、くびれも姿勢も大きく改善。その経験から「体形は変えられる」と実感する。
現在は、サステナブルアクティブウェアブランド「iM」を立ち上げ、企業・学校・メディア出演・イベント出演など多方面で活躍中。大手フィットネスクラブでは年間700本以上のレッスンを行い、指導歴13年(2026年現在)の講師として活動中。「くびれができない」「姿勢が悪い」「呼吸が浅い」と悩む女性の共感を集め、多くの支持を得ている。RYT500 全米ヨガアライアンス、kids yoga(teens yoga)YogaEd.プロフェッショナルインスティテュート2、NESTA-PFT 全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定パーソナルフィットネストレーナー、フィットネスニュートリションスペシャリストの資格を取得している。
https://www.instagram.com/tsukiyoga/