ウーバーイーツジャパンのユリア・ブロヴキナ代表Photo by Yoshihisa Wada

フードデリバリー業界に地殻変動が起きている。2025年1月のロケットナウ参入を機に各社は価格戦略を見直し、最大手のUber Eats(ウーバーイーツ)もサブスク特典を拡充するなど攻勢を強めている。ウーバーイーツジャパンのユリア・ブロヴキナ代表にその狙いと新興勢力への本音、業界の中では珍しい黒字化の秘訣を聞いた。(ダイヤモンド編集部 田中唯翔)

2年連続黒字のウーバーイーツ
“新星”ロケットナウの上陸をどう見ている?

――コロナ禍の巣ごもり需要を背景に大きく成長したフードデリバリー市場ですが、それ以降は需要が一服したと言われることがあります。現在の「Uber Eats(ウーバーイーツ)」の事業環境をどのように見ていますか。

 確かにコロナ禍の時期にフードデリバリー・ビジネスは急速に伸びましたが、その後も成長が止まったわけではありません。

 コロナ期間中にウーバーイーツを使った人の中には、その利便性の高さを実感し、利用することが日々の生活の一部になっている人もいると考えています。一度このインフラの便利さを知ると、フードデリバリーの利用が習慣化し、ヘビーユーザーになるケースが多々あります。

 そうした背景もあり、ウーバーイーツの売上高は2年連続で2桁成長を実現し、コロナ明けの2023年と24年は黒字化を達成しました。

――2年連続で黒字を達成した要因は何でしょうか。

ロケットナウの日本上陸を機に、フードデリバリー業界では各社が価格戦略の抜本的な見直しを行っている。多くの事業者がフードの価格に配達料やサービス料を上乗せしているのに対し、同社はフード価格だけでサービスが利用できるからだ。業界に地殻変動が起きる中、最大手のウーバーイーツジャパンのユリア・ブロヴキナ代表は、どのような戦略で事業拡大をもくろんでいるのか。次ページでは、ロケットナウの猛攻に対する受け止めに加え、今後の戦略を明かしてもらった。