老後が退屈になる要因とは?
人生は、思っているよりもずっと短い。限られた時間を「自分第一」で生きるためにはどうしたらいいのだろうか?
その答えが、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』(クリス・ギレボー著、児島修訳)にある。本稿では同書から特別に一部を公開する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)

「退屈な老後を過ごす人」の特徴・ワースト1Photo: Adobe Stock

「老後が退屈になる人」の特徴

「老後が退屈になる人」と聞くと、多くの人は趣味がない人や友達が少ない人を思い浮かべるかもしれない。

だが、実際にはもっと見落とされがちな共通点がある。

それは、「新しい変化を求めなくなること」だ。
年齢を重ねると、人は自然と慣れた場所、慣れた人間関係、慣れた毎日を選ぶようになる。

もちろん、それ自体は悪いことではない。
だが、変化のない日々が続くと、人生は少しずつ単調になっていく。

いつも同じ店に行く。いつも同じ休日を過ごす。いつも同じ話題で会話をする。
すると、新しい発見や刺激が減り、「毎日が同じ」の感覚が強くなってしまうのだ。

だからこそ、退屈な老後を避けたいなら、意識的に小さな変化を取り入れることが大切である。

週末に2つの「冒険」をする

そのヒントになるのが、「週末に2つの冒険をする」という考え方だ。

仕事の日に自由な時間を優先するのはよいことだ。しかしほとんどの人は、週に2日程度、週末に休むという形態で働いている。休みの日が土日ではなく平日だったり、不定期だったりする場合でも、ここではそれを「週末」とみなして話を進めていきたい。私が提案したいのは、週末ごとに「冒険」を2つ(計画的なものを1つと、思いつきのものを1つ)することだ。ここで言う冒険とは、イベントや展示会に行く、講座やワークショップに参加する、ロッククライミングをする、単に新しい場所を探検するなど、幅広い行動を指している。冒険は、「目新しさや挑戦、探検などを伴う、刺激的で珍しい体験のこと」だと定義できる。

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

退屈な老後になる人は、特別な失敗をした人ではない。
ただ、新しいことを始めなくなった人だ。

人生は年齢を重ねるほど、放っておけば昨日の延長線になっていく。
だからこそ大切なのは、大きな挑戦ではなく、小さな冒険を続けることである。

行ったことのない場所へ行く。会ったことのない人に会う。やったことのないことを試してみる。

そんな小さな変化の積み重ねが、人生に新鮮な刺激を与えてくれる。

老後を退屈にする最大の原因は、年齢ではない。
「もう今さら」と変化をやめてしまうことなのである。

(本稿は、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の発売を記念したオリジナル記事です)