「うちの子、ノートがぐちゃぐちゃで……」
「丁寧に書きなさいと言っているのに、全然直らない」
そう悩む親御さんは多いですが、実はノート指導には多くの家庭が気づかずにやってしまう“落とし穴”があります。良かれと思って言っている一言が、子どものやる気を奪ってしまうこともあるのです。では、子どものノート力を本当に伸ばすには、親はどのように関わればいいのでしょうか。本記事では、「ノート」の書き方が学力に直結するという、カリスマ家庭教師安浪京子先生の著書『中学受験必勝ノート術』(ダイヤモンド社刊)の中から、一部抜粋・編集してお届けします。
ノートの表紙に書くこととは?(「中学受験必勝ノート術」安浪京子著より)
「ノートの書き方」を教える前に、親が知っておきたい5つの心得
子どものノートについて、「もっときれいに書いてほしい」「整理してまとめてほしい」と思ったことのある親は多いでしょう。
ノートは、家庭学習をする時に、子どもが自分の理解を整理するための大切な道具です。しかし、具体的なノートの書き方を教える前に、まず知っておいてほしいことがあります。
それは、「ノートを使う環境」と「親の関わり方」が重要だということです。
どんなに書き方のルールを教えても、環境や接し方が整っていなければ、子どもはノートをうまく活用できません。まずは、子どもにノートの書き方を教える前の「大前提」ともいえるポイントを押さえておきましょう。
①よいノートとは「子どもが書きやすいノート」
「どういうノートが子どもにとっていいですか?」と聞かれることがあります。しかし子どもにとって最適なノートは異なります。
字が大きい子もいれば、小さく書く子もいます。そのため、罫線の幅やマスの大きさが合っていないと、書きにくさを感じてしまうことがあります。
もし子どもが行を無視して書いていたり、文字がはみ出してしまったりしている場合は、ノートの形式が合っていない可能性があります。罫線の幅が広いものや、マス目のノートなど、子どもが書きやすいタイプを一緒に探してみましょう。
②ノート環境は親が整える
子どもがノートを活用しやすくするには、学習環境も重要です。
中学受験を目指す場合、3年間で使用するノートは100冊を超えます。それだけの量になると、どこに何を置くかなどを決めておかないと、必要なノートを見つけるだけでも時間がかかってしまいます。
あちこちに分散してしまわないように、中学受験を始めると決めたら、その量を見越して棚などを買っておくのがおすすめです。
こうした環境づくりは、子どもだけでは難しいものです。ノートを使いやすい状態に整えることは、親の大切な役割といえるでしょう。
③検索性を高めて、時間の浪費を防ぐ
ノートが増えてくると、困るのが「探す時間」です。ズラッと並んだノートの中から、目的のノートを見つけるのに時間がかかると、それだけで学習の効率が下がってしまいます。
そこで大切なのが、パッと見てわかる工夫です。
たとえば、
・表紙に何のノートかを必ず書く
・使い始めの日付を書く
・背表紙や表紙に教科ごとに分けた色のシールを貼る
など、ノートの内容が一目でわかるようにしておくと、必要なノートをすぐに見つけることができます。
こうした小さな工夫は、結果として学習時間の無駄を減らすことにつながります。
④ノートは費用対効果が高い。ケチらない
塾や模試には多くの費用がかかります。それに比べると、ノートにかかる費用はごくわずかです。
しかし、ノートは学力を伸ばすうえで非常に大きな役割を持っています。自分で書き、整理し、見返すことで、理解が深まり、復習もしやすくなるからです。
そう考えると、ノートは費用対効果の高い学習ツールといえるでしょう。
ノート代を節約する必要はありません。必要なときに、必要なだけ使えるように、どんどん買い与えてあげてください。
⑤親は「根気よく見守る」
子どもがノートを書いているとき、つい口を出したくなることもあるでしょう。
しかし、そのときに大切なのは、
・怒らない
・あきれない
・焦らない
という姿勢です。
ノートの使い方は、一度教えただけで身につくものではありません。子どもによって上達のスピードも違います。その時々の子どもの状態に寄り添いながら、根気よく見守ることが大切です。時間をかけて取り組むことで、ノートを使う力は少しずつ育っていきます。
*本記事は、「中学受験必勝ノート術」から、抜粋・編集したものです。



