「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
「小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。同書の刊行に寄せて、ライターの小川晶子さんに寄稿いただいた。(ダイヤモンド社書籍編集局)
Photo: Adobe Stock
増え続けるぬいぐるみ
動物園、水族館、博物館、遊園地などのお土産ショップに必ず置いてあるぬいぐるみ。
私の息子は、行くたびに欲しがる。
カワウソ、アルパカ、ペリカン、ダイオウグソクムシ……
増える一方だ。
小学生になっても相変わらずぬいぐるみを欲しがるので、小学6年生男子のママに「いつまでぬいぐるみが好きなのかな」と聞くと、「小6でも大好きだよ。一緒に寝ているもん」とのこと。
自分の子どもの頃を思い出しても、確かに高学年でもぬいぐるみで遊んでいた記憶がある。友だちと遊ぶときも、ぬいぐるみを使ってごっこ遊びをしていた。
ぬいぐるみに世界を教える
息子は、新しいぬいぐるみを手に入れると必ず、世界について教え始める。
「きみはまだ知らなかったね。これは電車といって、行きたいところに連れて行ってくれる乗り物だよ」
「これは本だよ。いろいろなことが書いてあって勉強になる。文字も教えてあげるからね」
自分が学んできたことを、「ぬいぐるみに教える」という作業を通して確認しているのだなと思う。
不安の軽減にも役立つ
不安なこと、心配なことがあるときは、ぬいぐるみに「どうしよう、怖いよ」と言わせて、「大丈夫だよ」と言ってあげている。
心配性な息子は、小学校で初めて挑戦することなどがあると、不安でなかなか動くことができない。友だちがやっているのをしばらく観察して、「自分にもできるかな」と思えるようになって初めて動く。
そんな息子だから、ぬいぐるみを使って自分なりに心配を減らそうとしているのだろう。
医学的にも有効
小学校入学前後から知っておきたいルールや習慣を93個紹介している本『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には、「しんぱいなきもちをおちつかせよう」というページがある。
ぬいぐるみを使って、心配な気持ちを軽くする方法である。
『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用拡大画像表示
1 じぶんの おまもりに なる ぬいぐるみを えらぼう。
2 じぶんで ぬいぐるみを つくっても いいね。
3 しんぱいな ことを ぬいぐるみに はなしてみよう。
4 ぬいぐるみが しんぱいな きもちを かるくしてくれるよ。
(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』p.129より引用)
保護者向けのメッセージには、「じつは、人形が、自分の代わりに心配を引き取ってくれると信じることは、医学的にも有効です。不安が多い子には、お守りになるぬいぐるみを渡してあげましょう」とある。
今もぬいぐるみと一緒に寝ているという小6の子も、ぬいぐるみが心の安定に役立っているのだろう。
そう考えると、ぬいぐるみは単なるおもちゃではなく、子どもの心の成長を支えるツールでもある。不安の強い子には、小さいうちから「お守りになるぬいぐるみ」を持たせることで、子どもが自分なりに不安と向き合う力を育てることにつながるだろう。









