◆「なんで分かってくれないの」はNG…身近な人に期待しすぎる人が陥る人間関係のワナ
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)
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人間関係のトラブルは「期待」から生まれる
今日は「人類皆宇宙人」というお話をしたいと思います。「突然、何を言い出すんだ」と思ったかもしれませんが、人間関係というのは、相手に期待した瞬間にこじれてしまうことが多いものです。人間関係のトラブルは、すべて「期待」が生み出していると言っても過言ではありません。
人が喧嘩をしたり腹を立てたりするのは、たいてい相手に期待をしていて、その期待にそぐわなかったときに「なんでそんなふうなの」「信じられない」と感じるからです。逆に自分が誰かに怒られるときも、相手から勝手に期待され、自分がその通りの言動をとらなかったことが原因です。
つまり、問題の根本は「期待」があることであり、期待と現実が違うときに人は怒りを覚えたり、裏切られたと感じたりするのです。
相手はみんな「宇宙人」だと思えばいい
それなら、最初から何も期待しなければいいのです。そこで、一番期待しないでいられる存在が「宇宙人」です。もし目の前に宇宙人が現れたら、何をしてくるかわかりませんし、いきなり攻撃されるかもしれません。もしかすると友好的ないい人かもしれませんが、まったく予想がつかないですよね。
だからこそ、恐る恐る交流をしながら、少しずつ理解を深めていくはずです。親でも、子どもでも、親友でも、配偶者であっても、基本的には「どんな人かわからない宇宙人」くらいのつもりでいたほうが上手くいきます。
私たちは、他人の心を読めない
超能力者でもない限り、他人の心の中を見ることは誰にもできません。だからこそ、私たちは相手の言動やこれまでの関係性から推察するしかなく、そこからズレたときにショックを受けてしまいます。
そもそも、私たちは自分自身の心ですら完全に理解できているわけではありません。自分の心すらわからないのに、他人の心がわかるはずがないのです。この前提に立てば、期待ゼロの「知らない」状態から話が進むため、かえって友好な関係が築きやすく、お互いの理解もスムーズに進みます。
本当の理解は永遠にできないと割り切り、その「できない」中で知ろうとする過程に良さがあるのではないでしょうか。



