「どうしても許せない人」がいるとき、何をすれば心が静まるのか。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
Photo: Adobe Stock
どうしても許せない人
どうしても許せない人がいる。
その人の顔を思い出すだけで、イライラする。
頭の中で何度も会話を繰り返してしまい、気持ちが落ち着かない。
こうした状態は、多くの人が経験します。
しかし『ゆるストイック』という本では、この問題を「感情」ではなく「脳の仕組み」として説明しています。
まず本書は、人間の脳の特徴についてこう述べています。
そのため、嫌なことを紙に書いて丸めて捨てるだけでも、意外と気分がすっきりするものです。
実際に「嫌なことを水に流す」という表現があるように、脳は形にしたものを物理的に処理することで、気持ちの整理ができる傾向があります。
――『ゆるストイック』より
つまり、頭の中で考え続ける限り、問題は脳の中に残り続けます。
しかし、一度「外に出す」と、脳はそれを処理しやすくなる。
感情を整理するための最もシンプルな方法は、書き出すことです。
感情は「外に出す」と整理される
本書は、さらに具体的な方法も紹介しています。
さらに、書いたものを読み返すと、今度は自分の内面の問題を「第三者の視点」で見ることができるようになり、冷静に考えやすくなります。
これは、脳が自分の頭の中と外の世界を完璧には区別できていないためです。
――『ゆるストイック』より
ここで重要なのは、「声に出す」という点です。
頭の中だけで考えていると、感情と事実が混ざります。
しかし、書いて読むと、自分の考えを客観視できる。
すると、怒りの感情は少しずつ落ち着いていきます。
問題を「自分の外」に出す
『ゆるストイック』は、この方法の効果をこう説明します。
書き出す作業や声に出すことは、脳にとっては自分と問題を切り離して考えるための効果的な手段なのです。
この簡単なテクニックで、ストレス対策がより身近になり、おこないやすくなります。
――『ゆるストイック』より
怒りやストレスが強いとき、人は「頭の中」で戦い続けます。
しかし、その戦いは終わりません。
だからこそ、問題を外に出す。
書く。読む。捨てる。
心を静めるシンプルな方法
『ゆるストイック』が示す答えは、とてもシンプルです。
許せない人がいるとき、まずはその感情を紙に書く。
そして、読み上げて、捨てる。
これだけで、脳は「問題は処理された」と感じます。
感情を消すことはできません。
しかし、整理することはできます。
それが、心を静めるための現実的な方法なのです。
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は9.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86をスタートさせた。








