「なんであいつが…」嫉妬が止まらないとき、自分の中でどのように考えをまとめればいいのか。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
Photo: Adobe Stock
嫉妬が止まらないとき
「あいつのほうが評価されているのはおかしい」
「自分のほうが努力しているのに」
こうした嫉妬の感情は、誰にでも起こります。
しかし、『ゆるストイック』という本では、その原因をシンプルに言語化しています。
それは、「願望」と「現実」を混同していることです。
けれども、この2つはまったく別物です。
願望と現実を明確に切り分けることが、目標達成において大切なポイントになります。
――『ゆるストイック』より
嫉妬しているとき、頭の中ではこうなっています。
・自分は努力している → 評価されるべき(願望)
・しかし現実は、別の人が評価されている(現実)
このズレが、感情を生みます。
嫉妬の典型パターン
本書は、わかりやすい例を挙げています。
しかし、その音楽が世間に受け入れられなかった場合、「どうして自分の音楽が理解されないんだろう」と落胆したり、「あの売れているミュージシャンは魂を売った」と他人を嘲笑したりしてしまうかもしれません。
これは、「自分の音楽が受け入れられる世の中であってほしい」という願望と、「どんな曲がヒットしやすいか」という事実を混同している典型例です。
たしかに、自分の美学を貫きたいという思いは尊重されるべきです。
しかし、それと「どんな曲がヒットしやすいか」という現実的な傾向は、必ずしも一致しません。
この2つを無理に結びつけているのは、「自分自身」にほかなりません。
――『ゆるストイック』より
嫉妬の裏側には、こうした思考があります。
「自分のやり方が正しいはずだ」
「だから評価されるべきだ」
しかし、現実は別の基準で動いている。
ここを認められないと、他人への否定に変わります。
「美学」と「成果」は別物
本書は、最後に重要な整理を提示します。
2つが対立していて、どちらか一方に絞らなければならないと考えてしまうのは、願望と現実の境界が曖昧になってしまっているからです。
自分の願望と、現実の仕組みを客観的に理解することで、自分が納得できるバランスの取れたアプローチが見えてきます。
ゆるストイックを実践する上でも、「願望」と「現実」を混同しない姿勢を押さえておきましょう。
――『ゆるストイック』より
ここが結論です。
・自分の美学(やりたいこと)
・現実の評価軸(求められていること)
この2つを分けて考える。
「嫉妬」が消える考え方
嫉妬が止まらないときは、次のように整理します。
「自分はこうあってほしいと思っている(願望)」
「しかし現実はこう動いている(事実)」
この2つを切り分ける。その上で、
・美学を貫くのか
・現実に合わせるのか
・バランスを取るのか
それを自分で選ぶ。
ゆるストイックとは、感情を押し殺すことではありません。
現実を正しく認識し、その上で戦略を選ぶことです。
嫉妬は、思考を整理すればコントロールできるのです。
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は9.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86をスタートさせた。








