努力しているのにうまくいかない。自分以外の人だけうまくいっているように感じる。生きていると「自分はなんて不運なんだ!」「世の中、理不尽すぎる!」と思ってしまう時期もあります。「私の人生、このままでいいのか?」――そんなふうにふと、人生を立ち止まりたくなった人におすすめの1冊があります。書籍『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(池田貴将著)は、「世間から見た成功」ではなく「自分にとっての成功」を軸に、1度きりの人生を心から満足のいくものにするための1冊です。本書の発売を記念して、「何をやってもうまくいかないとき、どうすればいいか?」について書かれた一節を、本書より一部抜粋・再編集して紹介します。

絶望的な状況から抜け出す「大きな鍵」とは?Photo: Adobe Stock

「もう打つ手がない」と思い込んでいたクライアント

 以前、クライアントが「もう自分の成果はこれ以上出ません。できることをすべてやりました」と言っていたことがありました。

「すべてですか?」と質問すると、「はい、もう全部やりました」と落ち込みながら答えます。

 試しに、私がその場で思いついたやり方は試したか聞いてみると、「あ、いいえ」と答えます。

「じゃああのやり方はどうですか?」と聞けば、「それもやっていません」と。

「いったい、何種類を試したんですか?」と質問してみると、興味深いことがわかりました。

「3つのパターンを繰り返し試して、うまくいかないことが続いているだけ」だったのです。

“いつもとちがう”が可能性を開く鍵

 多くの人は「人生が行きづまっている」と感じますが、実際は「いつも選んでいる選択肢が同じなだけ」なのです。

 アスリートが利き腕と逆の腕を使って動作を見直すように、ふだんとちがう行動をすると、自分のパターンに気づき、新しい可能性が開けます。

 さて、あなたは、どれくらい「いつもの自分」とちがうことを試していますか?

 起きる時間を変える。着る服を変える。会う人を変える。話し方を変える。読む本を変える。いつもとちょっとちがう服を着る。ふだんしないことをやってみる。

 ほんの少しの変化でも、見える世界が驚くほど変わっていきます。

 スターバックスの元CEOのラクスマン・ナラシムハンは、社員と同じ立場に立つため、月に1度は実際に店舗で働くと表明し、話題となりました。

 会議室で仕事をするだけでなく、現場で働いている人と仕事をし、実際に注文するお客様に接する。現場に立つことで、まったく新しいものが見えるようになるのでしょう。

「いつもと同じ」は安心感をもたらします。

 一方で、「いつもとはちがうこと」は常に新しい扉を開くのです。

(本原稿は『人生アップデート大全』の一部抜粋・加筆を行ったものです)