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「うちの子には数学的なセンスがない…」と諦めていませんか? 実は算数の成績が伸びない原因は才能ではありません。むしろ、ひらめき型の「天才タイプ」ほど、入試本番で失敗しやすい意外な落とし穴が存在するのです。なぜ、塾の月例テストで高得点を取っても実力がつかないのか? 成績が伸びる子だけが実践している効率的で効果的な勉強法について、難関中学へ多数の合格実績を誇る算数専門教室「フォトン算数クラブ」塾長の武井信達さんに聞きました。(フォトン算数クラブ塾長 武井信達、構成/ライター 鳥居りんこ)
算数は訓練すれば
克服できる科目
――「算数を制する者は中学受験を制す」という言葉があるほど、中学受験において算数は重要な科目です。ズバリお聞きします。「算数は才能」ですか?
子どもたちの中には天才タイプもいるにはいるので、算数は「才能」と語られがちですが、それは違います。
算数は「努力で克服できる」科目。算数には才能や素質が必要だというのは思い込みです。この才能や素質というのは、よくセンスと同じような意味で使われますが、中学受験で必要とされるのはこれとは別で、得意になりたいならば「訓練」すればいいわけです。
もちろん、訓練すれば誰でも数学者レベルになるとは言いませんし、確かに個人差はあります。しかし、個人差があるからできなくても仕方ないというのは、その遥か手前で諦めた人が口にする台詞です。やれば、必ず克服できる科目が算数です。
算数や数学で大切なのは、先人たちが積み重ねてきたいくつかの知識を組み合わせることです。
本物の数学者だと、1題を数年あるいは数十年単位の年月をかけて解いていきますが、天才数学者であったとしても、今までに人類が獲得してきた知識と知識を繋げる作業からは離れられません。その作業の先に新たなる発見や発明があるのです。どんな智慧も“無”からは出てきません。
数学者であってもそうなのですから、入試ならばなおのこと「知識を繋げる作業」が重要です。習ったことのある知識同士をくっつける訓練をして身につければいい。たとえば、この問題を解いてみましょう。
小学4年生が解く
台形の面積を求める問題
提供=フォトン算数クラブ
「台形ABCDの面積を求めなさい」という4年生への出題です。台形の面積の公式は「(上底+下底)×高さ÷2」ですが、高さが書かれていないので、一目見ただけだと、大人でも身構えてしまいますよね。







