系列校4校体制になった明治大学

 まずは図1をご覧いただきたい。2026年入試については速報値とはいえ、新型コロナ禍明けの24年入試からの3年間で緩和傾向が進んできたことに驚く。26年の4校受験者数合計が3928人と、25年より633人も減少したことは衝撃的かもしれない。

 明治大学の系列中高は26年から4校になった。そのうち大学と学校法人を同じくする付属校は1912年開校の元男子校「明治大学付属明治高等学校・中学校」(明明)だけで、2008年に神田駿河台から東京・調布市に移転、共学化している。2日[1回]も3日[2回]もBランクで、MARCHの系列校では最もハードルが高い。25年比で26年の受験者数は[1回]が117人(男子は45人、女子72人)、[2回]が30人(男子29人、女子1人)それぞれ減少した。[1回]の女子はサンデーショックの影響もありそうだが、男子の減少は進学校男子校との競合の結果と考えると深刻かもしれない。

 明明は中学で150人、高校で100人を募集しているが、明治大への内部進学率は25年92.5%と早慶に次いで高い。明明の内部進学状況を見ると、後述する理系3学部に26.4%が進学している。これに他大学の理系学部進学者を加えると、卒業生の3割は現役で理系に進学していることになる。この点だけ見ても、MARCHにおける明治大の優位性はうかがえるのだが、それでも受験者数が減少傾向にある点については最後に考えてみたい。

 男子校の明治大学付属中野(東京・中野区)と共学校の明治大学付属八王子(東京・八王子市)は学校法人中野学園に属し、正確には明治大の系属校となる。Cランクの中堅上位校である明中は、受験者数の減少もさることながら、実倍率の緩和傾向が注目される。25年入試までは後述する日本学園に男子受験生が奪われていた様子もうかがえた。高校でスポーツ特別入試を行うなど、運動部が活発な点は伝統なのだが、隣駅にある明治大中野キャンパスの学部と連携が進んでいる感じは受けない。明八には3つの入試回がある。4日[2回]はCランクだが、他はDランクとなっており、明治大系列では一番ハードルが低い。こちらは受験者数が上下しているものの、1日[1回]以外はやはり実倍率が緩和傾向にある様子が読み取れる。

 内部進学状況を見てみよう。中学で270人、高校で165人を募集する明中は、他大学受験にも力が入っている。25年は指定校推薦で慶應義塾大と東京理科大に合わせて12人が合格している。内部進学率は80%で、明明と比べるとだいぶ少ない。うち理系学部へは20%とこちらも少なめだ。

 中学と高校それぞれ160人を募集する明八はどうか。こちらの内部進学率は91.3%と明明に比肩する。とはいえ理系学部が占める割合は17%とさらに低下する。条件はあるものの、内部推薦入学資格を獲得した上で、国公立大学と7つの大学校の一般選抜に臨むことができる国公立大学併願制度を設けており、チャレンジを応援する姿勢もうかがえる。このあたりが付属校である明明とは異なる特徴といえそうだ。